藤稔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 09:29 UTC 版)
概要
藤沢市長後地区に住む青木一直が、「人々に喜ばれる葡萄」をテーマに苦難の末開発した。
当時、青木果樹園では「井川682」を栽培していたが、大粒で栽培が容易で実りやすい長所がある一方、肉質が良くなく貯蔵性も良くないという短所があった。また、「ピオーネ」は旨みがあり貯蔵性も良く、肉質や品質が良好という長所がある一方、栽培が難しく実りにくい短所があった。青木は両品種を交配し、藤稔を誕生させた。1985年(昭和60年)7月18日に品種登録された[1][2][注釈 1]。 粒は大粒で、500円玉程の大きさに達する。
「巨峰」よりも糖度が高く、味も良好ということで人気が高まり、現在においては青木の指導により日本各地で栽培されている。 中国でもブドウの栽培を指導、1997年金華市栄誉市民の表彰を受けた[2]。 また、栽培面においても、火山灰質の土地でも栽培しやすいなどの利点があり、農家間においても人気を博している。欠点として、実落ち(枝から実が離れる)しやすく、長距離の輸送に向かないという点がある。
ルビーロマンは本種の自然交雑から選抜された品種である。
脚注
関連項目
外部リンク
- 青木果樹園(藤稔を育種した果樹園公式サイト)
注釈
出典
- 1 藤稔とは
- 2 藤稔の概要
- >> 「藤稔」を含む用語の索引
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