住友電気工業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 06:42 UTC 版)
概要
住友電工の歴史は1691年(元禄4)の住友家による別子銅山の開発に始まる。自動車関連製品、情報通信機器、電子部品、産業素材など幅広い事業を行っている。近年は従来の電線事業の他に光ファイバーの製造技術による光通信システム、粉末冶金、超硬合金、半導体材料などの新素材など、新分野の開発でも多くの実績を残している。製造業としては海外展開の最も進んだ企業の一つ。
住友グループの中核企業であり、白水会に所属している。住友商事、NECとともに住友新御三家の一角である。住友ゴム工業の筆頭株主でもある。関西経済連合会の会長を複数輩出しており、関西財界においても影響力は大きい。
沿革
- 1897年(明治30年)4月 - 住友本店の一事業として「日本製銅株式会社」を買収。4月1日、「住友伸銅場」が開設され、銅板、銅棒とともに銅線(裸線)の製造を開始。
- 1900年(明治33年)- 逓信省納入用の硅銅線製造開始。
- 1908年(明治41年)- 電力用ケーブルの製造を開始。
- 1909年(明治42年)- 通信用ケーブルの試作を開始。
- 1911年(明治44年)8月 - 住友伸銅場の電線製造部門が独立し、住友電線製造所発足。国産初の高圧地下送電線ケーブル(11,000V)を納入。
- 1916年(大正5年)- 年々増加する電線の需要に対応するため、工場を移転・拡張し、新工場(現・大阪製作所)開設。
- 1920年(大正9年)12月 - 株式会社住友電線製造所に改組。
- 1939年(昭和14年)11月 - 住友電気工業株式会社に商号変更。
- 1941年(昭和16年)3月 - 伊丹製作所操業開始。
- 1949年(昭和24年)5月 - 東証・大証・名証に上場。
- 1961年(昭和36年)5月 - 横浜製作所操業開始。
- 1974年(昭和49年)12月 - 光ファイバー製造開始。
- 1982年(昭和57年)- 世界最大級1.2カラットのダイヤモンド単結晶の合成に成功。1984年のギネスブックにも掲載。
- 1988年(昭和63年)- 「SEI」のシンボルマークを導入。
- 1996年(平成8年)- 酸化物系高温超電導線材の長尺化技術を開発。低損失で高密度な通電が可能な超電導物質。ビスマス系高温超電導線材で、1,000mを超える長尺線を開発した。
- 2004年(平成16年)- 韓国電力公社電力研究院(KEPRI)より高温超電導ケーブルシステムを受注。電力搬送用高温超電導ケーブルとしては世界で初めての商業契約。
- 2007年(平成19年)12月 - 日新電機を株式公開買付け(TOB)により、持分法適用関連会社から連結子会社とする。住友電装を完全子会社化。
- 2008年(平成20年)7月 - 特例子会社としてすみでんフレンドを設立。10月より伊丹営業所で事業を開始。
- 2014年(平成26年) - 株式会社ジェイ・パワーシステムズを完全子会社化
- 2019年(令和元年)9月 - テクノアソシエを連結子会社化。
- 2023年(令和5年)5月 - 日新電機とテクノアソシエを完全子会社化
歴代経営者
歴代社長
- ^ コーポレートガバナンス - 住友電気工業株式会社
- ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧。
- ^ 「TOPIXニューインデックスシリーズ」の定期選定結果及び構成銘柄一覧 (PDF) jpx.co.jp 2020年10月7日公表 2021年10月8日閲覧。
- ^ 不正自主申告せず課徴金、住友電工を株主が提訴 読売新聞 2010年12月1日
- ^ “住友電工カルテル、5億円支払いで和解 再発防止策盛り込む”. 日本経済新聞 (2014年5月7日). 2023年10月20日閲覧。
固有名詞の分類
日本の情報・通信業 |
NECインフロンティア ジー・モード 住友電気工業 NTTデータアイ 富士通エフサス |
大阪市の企業 |
メネデール 西日本高速道路 住友電気工業 読売新聞大阪本社 ダイワロイヤルホテルズ |
中央区 (大阪市)の企業 |
カワセコンピュータサプライ 関西アーバン銀行 住友電気工業 エフシースタンダードロジックス ダイワロイヤルホテルズ |
日本の非鉄金属メーカー |
東京理化工業所 青森フジクラ金矢 住友電気工業 東京軽合金製作所 日立電線 |
日本の原子力関連企業 |
関電工 古河機械金属 住友電気工業 北陸電力 古河電気工業 |
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