ツルネン・マルテイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 16:24 UTC 版)
ツルネン マルテイ 弦念 丸呈 | |
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生年月日 | 1940年4月30日(83歳) |
出生地 |
フィンランド、クオピオ州・ピエリスヤルヴィ・ヘンテンヴァーラ[1] (現北カルヤラ県・リエクサ) |
出身校 | フィンランド社会福祉カレッジ 卒業 |
前職 | 参議院議員 |
所属政党 |
(無所属→) 民主党 |
称号 | 旭日中綬章 |
公式サイト | ツルネン・マルテイ公式ページ |
選挙区 | 比例区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2002年2月8日 - 2013年7月28日 |
湯河原町議会議員 | |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 1992年 - 1995年 |
ヨーロッパ出身の日本国籍取得者として初めての地方議会議員となり、その後初めて国会議員(参議院議員)に就任し、通算2期務めた。
略歴
経歴
- 1940年4月30日 フィンランドのクオピオ州(現北カルヤラ県)に生まれる。アルベルト・シュヴァイツァーに憧れ、宣教師を目指す。
- 1964年 社会福祉カレッジ卒業。
- 1968年 キリスト教(ルーテル教会)の宣教師としてフィンランド人の妻と来日。東京都豊島区池袋の宣教師館に住み、渋谷区の東京日本語学校で日本語を習得。
- 1970年 大分県別府市で児童福祉施設職員として働く。フィンランド人の妻と離婚。
- 1974年 宣教師を辞職。日本人女性と国際結婚して、長野県南安曇郡安曇村に転居した。その後英会話塾の講師に転身した。
- 1979年 日本に帰化。
- 1981年 神奈川県足柄下郡湯河原町に転居。
- 2013年 神奈川県鎌倉市西鎌倉に転居。
政歴
- 1992年3月22日 湯河原町議会議員選挙に無所属で出馬し、1,051票の4位で初当選。日本初の、欧米出身の地方議員となる。
- 1995年7月23日 第17回参議院議員通常選挙(神奈川県選挙区)に無所属で出馬。これに伴い町議を辞任。371,889票を得た斎藤勁(日本社会党)までが当選し、339,484票の次点で落選。
- 1998年7月12日 第18回参議院議員通常選挙(神奈川県選挙区)に無所属で出馬。定数3の選挙区で、2位当選の畑野君枝(日本共産党)が527,799票・3位当選の千葉景子(民主党)の510,371票に対し、502,712票を集めるも次点で落選。
- 2000年6月25日 第42回衆議院議員総選挙(神奈川17区)に民主党から出馬。140,236票を集めた河野洋平(自由民主党)に対し、85,227票の次点で落選。
- 2001年7月29日 第19回参議院議員通常選挙(比例区)に民主党から出馬。民主党は8議席を得るも、9位の次点で落選。
- 2002年2月8日 民主党比例区当選の大橋巨泉が1月29日に辞職したのに伴い、参議院議員に繰り上げ当選、日本初の欧米出身の国会議員となる。祖国フィンランドの「ヘルシンキ新聞」で大きく取り上げられる。
- 2007年7月29日 第21回参議院議員通常選挙(比例区)に民主党から出馬。242,742票を獲得し、6位で再選。
- 2010年10月 参議院災害対策特別委員会委員長に就任。
- 2013年7月21日 第23回参議院議員通常選挙(比例区)で落選し[2]、政界引退。
- 2013年秋の叙勲で旭日中綬章受章。
政治的主張
- 2003年に静岡空港建設反対の国会議員署名活動で署名者に加わっている[3]。
- 2003年6月、民主党の議員と大韓民国の議員との交流を深めることを目的とする「民主党日韓議員交流委員会」に参加。事務総長を務める。
- 2004年に超党派からなる有機農業推進議員連盟を設立し、同議連において、事務局長をつとめている[4][5]。
- 2006年 - 議員立法での有機農業推進法成立に関わる[5]。
- 2007年12月、在日本大韓民国青年会の主催する集会に同じく帰化日本人の国会議員である白眞勲と一緒に参加し、「日本の内なる国際化のためには定住外国人に地方参政権を与えるべきだ」との認識をあらためて表明した。
- 2008年1月、在日韓国人等に参政権を付与することを目的とする「在日韓国人をはじめとする永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟」に参加。
- 2013年3月14日、参議院議員会館(東京・永田町)開催の「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」を呼びかけた[6]。
- 自らも宣教師としての経歴を持ち、日韓キリスト教議員連盟に当初より参加している。
- 有機農業を推進し、「特定のものを推奨する立場にはないが、EMで実践している農家はあまり苦労しないで有機農業を実践している」と話している。世界救世教と協力関係にあるEM菌関連団体のイベントで講演等を行う[5]。
- ^ Pielisjärven Höntönvaarasta senaattoriksi Japaniin – Marutei Tsurunen julkaisi muistelmansa yle, 2015-09-22.
- ^ “参院選2013比例区開票速報(改選数48)”. 朝日新聞. 2023年5月5日閲覧。
- ^ “国会議員署名これまでと今後の展望”. 空港はいらない静岡県民の会. 2009年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
- ^ 有機農業推進議員連盟 活動記録[リンク切れ]
- ^ a b c “EM情報室 WEBマガジン エコ・ピュア インタビュー ツルネン・マルテイ氏 有機農業は国の力、国の宝”. www.ecopure.info. 2023年2月6日閲覧。
- ^ “「民族排撃デモ」、国会内で抗議集会 政治が動き始めた(田中龍作) - BLOGOS(ブロゴス)” (2013年3月15日). 2013年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
- ^ “【魚拓】健康診断: 日刊ツルネン”. ウェブ魚拓. 2023年2月6日閲覧。
- ^ “細川珠生website 食卓の記憶(84)ツルネン・マルティ氏”. 細川珠生 website. 2008年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
- ^ “【魚拓】ツルネンマルテイ 記事_コラム 2005年”. ウェブ魚拓. 2023年2月6日閲覧。
- ^ “日刊ツルネン: ■森で優雅な休暇を■”. web.archive.org (2004年8月31日). 2005年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
- ^ “ツルネン「フィンランド便り・2006夏」: 日刊ツルネン” (2006年8月25日). 2012年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
- ^ “日刊ツルネン: ■家族との休暇■” (2004年8月30日). 2005年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
- ^ “日刊ツルネン: ■森の休暇■” (2004年8月27日). 2005年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
- ^ ツルネンマルテイ記事/コラム
- ^ “奨励 国会祈祷会07.11/21 「人生 ― 私の転機」 ツルネン幸子”. インターナショナルVIPクラブ. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
- ^ http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302160033/
- ^ http://www.izunome.jp/topic_show_1_123.html
- ^ 2007年8月15日付朝日新聞、週刊ダイヤモンド2009年9月12日号
- ^ ““青い目の国会議員”で話題に ツルネン・マルテイさんは今|あの人は今こうしている”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2017年12月18日). 2023年2月6日閲覧。
- 1 ツルネン・マルテイとは
- 2 ツルネン・マルテイの概要
- 3 生活
- 4 文献
- 5 脚注
固有名詞の分類
- ツルネン・マルテイのページへのリンク