ゴッドファーザー PART III モデルとなった実在の人物と組織

ゴッドファーザー PART III

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 16:23 UTC 版)

モデルとなった実在の人物と組織

ヨハネ・パウロ1世
ロベルト・カルヴィ

上記のように、本作品は1978年教皇ヨハネ・パウロ1世の毒殺が強く疑われている急死と、1982年に発生し世界を揺るがす大スキャンダルとなったロベルト・カルヴィ暗殺事件。そしてこれらの事件にまつわるバチカンとイタリア政財界を巻き込んだ金融疑獄事件という、多くの共通の関係者を持つ複数の大事件を作品内にほぼそのままに取り入れることで、現実におけるバチカンとイタリア政財界、マフィアの3者の癒着、腐敗体質を批判している。

その中で、下記のように2つの事件に登場した複数の実在の人物をモデルとしてあてはめている。

劇中において、コンクラーヴェの結果「教皇ヨハネ・パウロ1世」となり、バチカン内の腐敗体質の一掃を行おうとしたにもかかわらず就任後に毒殺された「ランベルト枢機卿」については、枢機卿時代の名前こそ違うが、教皇に選ばれた後の名前は実在のものと同じ「ヨハネ・パウロ1世」となっている。

それだけではなく、劇中のコンクラーヴェにおける他の教皇候補者の名前(「ジュゼッペ・シーリ枢機卿」と「アロイーシオ・ロシャイデル枢機卿」)と、その得票数もコンクラーヴェ実際のものと同じであるというように、あからさまにモデルとしてあてはめている。

なお実際に、本物のヨハネ・パウロ1世も就任後にカルヴィやマルチンクス、ジェッリ、アンドレオッティらによるバチカンとイタリア政界、マフィアの癒着によるバチカンの腐敗体質を一掃しようとしたものの、就任後わずか33日に不可解な状況下で自分の居室で死去し、その後解任候補者のリストが行方不明になると同時に、証拠隠滅が図られたことから毒殺による暗殺が疑われている。

さらにジェッリが代表を務め、カルヴィやマルチンクスが会員となっており、カルヴィ暗殺やヨハネ・パウロ1世の「暗殺」にかかわったとされる極右秘密結社「ロッジP2」の名前が実際に劇中で出てくるほか、劇中においてバチカンと関係の深い投資会社として登場した「インターナショナル・インモビリアーレ」社も、イタリアに実在する不動産を中心とした投資会社で、バチカン銀行が大株主であった「インモビリアーレ」社をモデルにしたとされている。

なおコッポラは、当時カルヴィが頭取を務めていたアンブロシアーノ銀行が、パラマウント映画の親会社でコングロマリットの「ガルフ-ウェスタン社」の大株主であった関係で、パラマウントの本社ビルを訪れていたカルヴィを目撃したと語っている。


注釈

  1. ^ コッポラは当時撮影に至るまで、『ゴッドファーザー』は『Part I』、『Part II』で完結すべき作品と考えていた。第三作はあくまで、「マイケル・コルレオーネの死」という題(もしくは副題)で語られるべき外伝的な位置づけだった、と後年に語っている。
  2. ^ 『最終章』では一部のセリフが代役(役者不明)で録り直されている
  3. ^ メアリー・コルレオーネ役には、当初ウィノナ・ライダーが予定されていたが、撮影直前に病気のため降板した。

出典

  1. ^ a b The Godfather Part III”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2013年2月1日閲覧。
  2. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)504頁
  3. ^ 映画『ゴッドファーザー』に「よりふさわしい」結末、新版最終章を12月公開AFPBB、2020年9月4日、同年9月25日閲覧
  4. ^ MINAMI (2020年11月18日). “『ゴッドファーザー PART III』再編集版の米予告編 ─ 新たな起点と結末で蘇る、コッポラ監督が理想とした作品に”. THE RIVER. 株式会社riverch. 2020年12月12日閲覧。
  5. ^ ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期NBCユニバーサル・ジャパン
  6. ^ コッポラ「ゴッドファーザー III」を再構築、“よりふさわしい完結編”のBD発売”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2020年12月8日). 2020年12月12日閲覧。
  7. ^ 取材・文/小西未来 (2020年12月11日). “フランシス・フォード・コッポラ監督、酷評された「ゴッドファーザーPARTIII」再編集の理由と娘ソフィアへの思い”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム. 2020年12月12日閲覧。
  8. ^ MINAMI (2020年12月14日). “『ゴッドファーザー PART III』再編集版、アル・パチーノが出来栄えを称賛「良くなったと確信」”. THE RIVER. 株式会社riverch. 2020年12月17日閲覧。
  9. ^ Roger Ebert、“The Godfather, Part III”、1990年12月25日。(参照:2009年5月30日)


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