ランブルフィッシュ (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 07:32 UTC 版)
ランブルフィッシュ | |
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Rumble Fish | |
監督 | フランシス・フォード・コッポラ |
脚本 | S・E・ヒントン フランシス・フォード・コッポラ |
原作 | S・E・ヒントン |
製作 | フレッド・ルース ダグ・クレイボーン |
製作総指揮 | フランシス・フォード・コッポラ |
出演者 | マット・ディロン ミッキー・ローク |
音楽 | スチュワート・コープランド |
撮影 | スティーヴン・H・ブラム |
編集 | バリー・マルキン |
製作会社 | アメリカン・ゾエトロープ |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 94分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $10,000,000[1] |
興行収入 | $2,494,480[1] |
『ランブルフィッシュ』(Rumble Fish)は、1983年のアメリカ映画。監督はフランシス・フォード・コッポラで、S・E・ヒントンの小説を映画化した作品。画面は大部分が白黒、一部カラー。
概要
『アウトサイダー』(同年公開)に続くS・E・ヒントン原作。共同脚本、監督コッポラ。『アウトサイダー』にも出演したマット・ディロン、ダイアン・レイン、トム・ウェイツを引き続き起用。
ミッキー・ローク、デニス・ホッパー、コッポラの甥ニコラス・ケイジも出演し、後にミッキー・ロークは『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(85)『ナインハーフ』(86)でブレイク、デニス・ホッパーは『ブルーベルベット』(86)で復活した。
コッポラは、本作を兄オーガスト・コッポラに捧げている[2]。弟ラスティ・ジェームズの兄に対する憧憬は少年時代のコッポラと優秀な兄オーガストの関係に似ていたため映画化の動機になった。
原作のファンだったマット・ディロンはS・E・ヒントンに最初に会った時に『ランブルフィッシュ』が映画化になった時の主役を熱望した[3]。
当時、ロック・バンドのポリスのドラマーだったスチュワート・コープランドが音楽を担当した[注釈 1][4]。
日本公開は1984年7月。字幕は金田文夫が担当。
あらすじ
不良少年ラスティが、敵対するグループと一戦交えていた時、姿を消していた兄が帰ってきた。兄はモーターサイクルボーイと呼ばれる札付きの不良で、ラスティは彼に憧れていたが、モーターサイクルボーイの内面は変化していた。彼は、喧嘩を嫌うようになり、水槽の中で殺し合う魚(ランブルフィッシュ)を見つめる。
キャスト
- ラスティ・ジェームズ - マット・ディロン
- モーターサイクルボーイ - ミッキー・ローク
- パティ - ダイアン・レイン
- ラスティとモーターサイクルボーイの父 - デニス・ホッパー
- カサンドラ - ダイアナ・スカーウィッド
- スティーヴ - ヴィンセント・スパーノ
- スモーキー - ニコラス・ケイジ
- B.J. - クリス・ペン
- ビフ - グレン・ウィスロー
- ベニー - トム・ウェイツ
- ドナ(パティの妹) - ソフィア・コッポラ
- ミジェット - ローレンス・フィッシュバーン
評価
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは36件のレビューで支持率は75%、平均点は6.30/10となった[5]。Metacriticでは8件のレビューを基に加重平均値が63/100となった[6]。
受賞歴
- 1984年、サン・セバスティアン国際映画祭で2部門を受賞[7]。
- コープランド名義のサウンドトラック・アルバムが1984年のゴールデングローブ賞 作曲賞にノミネートされた[8][注釈 2]。
脚注
注釈
- ^ コープランドの自伝によると、自分の子供達の頼みは何でも聞き届けるコッポラが、息子から「ポリスのドラマーがいい」と言われて連絡してきたという。
- ^ コープランドは本作の音楽を担当したことがきっかけで、ドラマーに加えて映画音楽の作曲家として活動していった。またコッポラが決闘場面の演出に起用した振付師のマイケル・スムーイン(Michael Smuin)に頼まれて、スムーインが監督を務めるサンフランシスコ・バレエの為にバレー音楽『リア王』を作曲した。
出典
- ^ a b “Rumble Fish”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2013年5月8日閲覧。
- ^ 『フランシス・F・コッポラ』(エスクァイアマガジンジャパン、2008年 ISBN 978-4-87295-117-2)p.82, 133
- ^ “巨匠コッポラのパーソナルな想いが込められた青春映画の傑作『ランブルフィッシュ』”. 洋画専門チャンネル ザ・シネマ (2023年4月27日). 2025年6月9日閲覧。
- ^ Copeland, Stewart (2009). Strange Things Happen: A Life With The Police, Polo And Pygmies. London: HarperCollins. p. 298. ISBN 978-0-00-733940-2
- ^ “Rumble Fish”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年6月26日閲覧。
- ^ “Rumble Fish Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年6月26日閲覧。
- ^ Rumble Fish (1983)-Awards-(IMDb)
- ^ “goldenglobes.com”. 2025年7月12日閲覧。
外部リンク
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