S・E・ヒントン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 13:21 UTC 版)
S・E・ヒントン S. E. Hinton |
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誕生 | スーザン・エロイーズ・ヒントン 1948年7月22日(76歳) ![]() |
職業 | 作家 |
ジャンル | 小説、脚本 |
代表作 | 『The Outsiders』(1967年) 『Rumble Fish』(1975年) 『Tex』(1979年) |
デビュー作 | 『The Outsiders』(1967年) |
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S・E・ヒントン(スーザン・エロイーズ・ヒントン、Susan Eloise Hinton, 1948年7月22日[1] - )は、アメリカ合衆国の小説家。オクラホマ州タルサ出身[2]
来歴
自らの高校時代の体験を元にタルサ大学在学中の18歳の時に、生まれ育った町タルサを舞台にした処女作『アウトサイダー』(The Outsiders, 1967年)でデビューした。この小説は15歳で書き始め、16歳でほぼ書き上げた。これは全米でベストセラーを記録し、1983年にフランシス・フォード・コッポラによって映画化された。同年『ランブルフィッシュ』もコッポラにより映画化。[3]いずれの脚本もヒントンが共同執筆した。
この作品をはじめとするヤングアダルト(YA)小説は、新しい時代の青春小説として、幅広い世代から支持された。1988 年、YA文学に最も貢献した作者に与えられるマーガレット・A・エドワーズ賞の第1回受賞者となる。その後もティーンのための小説や絵本を執筆している。
代表作
- アウトサイダーズ(The Outsiders) 1967年(日本語版:2000年 あすなろ書房)ISBN 978-4751518113
- トラヴィス(Taming the Star Runner) 1979年(日本語版:1991年 原生林)
- 非行少年 ランブルフィッシュ(Rumble Fish) 1975年(日本語版:1983年 集英社、絶版)ISBN 978-4086105569
- さよなら金色のライオン(That was Then, This is Now) 1971年(日本語版:1983年 大和書房、絶版) ISBN 978-4479520306
- アウトサイダー (集英社文庫 97-C) 1983年 中田 耕治 (翻訳) ISBN 978-4086105804
- おれたちの、レクイエム: 続アウトサイダー (集英社文庫 97-D) 1983年 中田 耕治 (翻訳) ISBN 978-4086105873
映画
- 『テックス』(82) ティム・ハンター監督、 マット・ディロン主演
- 『アウトサイダー』(83) フランシス・フォード・コッポラ監督、C・トーマス・ハウエル主演
- 『ランブルフィッシュ』(83) フランシス・フォード・コッポラ監督、マット・ディロン主演
- 『さよなら、金色のライオン』(85)クリストファー・ケイン監督、エミリオ・エステベス、クレイグ・シェイファー主演
Hinton カメオ出演
- 『テックス』(82) タイピングの先生役
- 『アウトサイダー』(83) ダラスの病室の看護師役
- 『ランブルフィッシュ』(83) ラスティに言い寄る売春婦役
舞台
2024年4月、S・E・ヒントン原作、コッポラの同映画を基にしたアンジェリーナ・ジョリープロデュース作、ブロードウェイミュージカル『アウトサイダー』がバーナード・B・ジェイコブス劇場で開幕した[4]。第77回トニー賞 で12部門にノミネートされ、ミュージカル作品賞、ミュージカル演出賞、ミュージカル照明デザイン賞、ミュージカル音響デザイン賞の4部門を受賞した[5]。制作にはコッポラ監督の製作会社アメリカン・ゾエトロープも参加している[6]。
注
- ^ “S.E. Hinton” (英語). IMDb. 2025年7月17日閲覧。
- ^ “The Encyclopedia of Oklahoma History and Culture HINTON, SUSAN ELOISE (1948– ).” (英語). 2025年6月9日閲覧。
- ^ “The Encyclopedia of Oklahoma History and Culture HINTON, SUSAN ELOISE (1948– ).” (英語). 2025年7月17日閲覧。
- ^ “スターオーラ全開。アンジェリーナ・ジョリー、プロデュース作『アウトサイダー』のプレミア上演会へ”. (2024年4月15日) 2025年6月11日閲覧。
- ^ “第77回トニー賞は、ミュージカル作品賞『アウトサイダー』、ミュージカル・リバイバル作品賞『メリリー・ウィー・ロール・アロング』、演劇作品賞『ステレオフォニック』、演劇リバイバル作品賞『アプロプリエイト』”. (2024年6月17日) 2025年6月11日閲覧。
- ^ “「アウトサイダー」がブロードウェイミュージカルに アンジェリーナ・ジョリーがプロデュース”. (2023年8月27日) 2025年6月28日閲覧。
外部リンク
- S・E・ヒントン (@se4realhinton) - X(旧Twitter)
- 公式ホームページ(英語)
固有名詞の分類
- S・E・ヒントンのページへのリンク