アクア (バンド)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アクア (バンド)の意味・解説 

アクア (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/24 00:07 UTC 版)

AQUA
2008年
基本情報
出身地  デンマークコペンハーゲン
ジャンル バブルガムポップ
ユーロポップ
ユーロダンス
活動期間 1994年 - 2001年
2007年 - 現在
レーベル ユニバーサルミュージック
公式サイト https://www.aquaofficial.com/
メンバー ルネ・ニューストロン・ラステッド
レネー・ディフ
ソレン・ラステッド
旧メンバー クラウス・ノリーン

アクア(AQUA)はデンマークノルウェーユーロポップバブルガム・ダンスグループ。1994年に結成、1990年代後半から2000年代初頭にかけて活動し、3,300万枚以上のアルバムとシングルの売上を記録している。これまでに最も成功したデンマークのバンドとみなされている[1]

概要

1994年に結成され、1990年代後半から2000年代前半にかけて世界的に大人気となった。2001年に解散するまで2つのアルバム、『アクエリアム』(1997年)、『アクエリアス』(2000年)をリリースし、アルバムとシングルを合わせて3300万枚のセールスを記録した。2007年に再結成を宣言し、2009年までツアーを行った。

代表曲は「マイ・オー・マイ」(1997年に読売テレビ制作・日本テレビ系放送の深夜番組『鶴瓶上岡パペポTV』のテーマ曲に起用された)、「愛しのバービー・ガール」、「ドクター・ジョーンズ」、「ときめきダンディ・ダディダ (ローゼズ・アー・レッド)」、「ターン・バック・タイム」、「カートゥーン・ヒーローズ」(2002年、日本でキリンビバレッジ生茶」のCMで起用された)など。なお、2002年を最後に日本盤のCDは発売されていない。

来歴

メンバーの集結
1994年、アクアは元々『Joyspeed』として結成された。彼らの来歴は1989年と、スウェーデン映画『フラッケ・フリーダ』の音楽制作にまで遡る。当時レネーはノルウェーでクラブDJとして働き、ソレンとクラウスは共にプロデューサーを目指していた。3人は『フラッケ・フリーダ』の音楽制作の後に意気投合し、いつかまた一緒に働く事を決めた。
その後3人はそれぞれ違った道を歩もうとしたため、数年間一緒に活動することはなかった。グループを結成する話もあったが、それにはリードボーカルが欠けていたため、話は進展しないかのように見えた。しかし1993年、当時ノルウェーの観光船で働いていたレネーは、リーナ・グローフォード・ニューストロンと出会う。リーナは観光船の上で歌っていた。それを聞いたレネーは彼女の歌唱力に感銘し、リーナのグループ参加についてアプローチした。リーナはそれを受け入れ、4人は翌年『Joyspeed』を形成することを決めた。
Joyspeedでの失敗
『Joyspeed』のメンバー構成はクラウスとソレンがグループのプロダクション、レネーがドラム、リーナがメインボーカルだった。1994年、スウェーデンの小さなレコード会社と契約し、ファーストシングル「イッツィー・ビッツィー・スパイダー」(「静かな湖畔の森の影から」の原曲ともいわれるアメリカの童謡「小さなクモさん英語版」のカバー)をリリースした。ファーストシングルは初めこそヒットしたもののすぐに飽きられ、初登場の翌週にはスウェーデンのシングルチャートから完全に姿を消した。後に4人はそのレコード会社に失望し、契約を解消した(レコード会社はその後もさらなるリリースを希望していたため契約解消に難色を示していた)。
Aqua結成から解散まで
レコード会社との契約解消から、4人は「イッツィー・ビッツィー・スパイダー」の失敗を機に音楽性を変え始めた。そして1996年9月、『AQUA』として新しいレコード会社からのファーストシングル「ときめきダンディ・ダディダ(ローゼズ・アー・レッド)英語版」をリリースし、デンマークのシングルチャートで第1位を記録した。名前の由来は練習スタジオに貼ってあった水族館(AQUARIUM) のポスターからである。
2001年にリーナとソレンが結婚すると、アクアは発展的解散を発表した。
再結成
2007年10月26日、再結成を発表。2008年の夏からデンマークを中心に全25公演のツアーを開催。
2009年5月25日にデンマークで8年ぶりとなるシングル曲「バック・トゥ・ザ・80ズ」を発売、同年7月15日に、「バック・トゥ・ザ・80ズ」を含む新曲3曲とリマスターされた16曲を収録したベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ英語版』を発売した。3rdアルバムの発表も計画されており、レコーディング開始は2010年初頭としている[2]
『バービー』と再ブレイク
2023年、アクアはニッキー・ミナージュとアイス・スパイスとタッグを組んで映画『バービー」のために「バービー・ワールド」という曲を書き下ろした。この曲はBillboard Hot 100で7位を記録し、アクアにとって同チャートにおける「愛しのバービー・ガール」以来2作目のトップ10シングルになった。「バービー・ワールド」は全英シングルチャートでもトップ5に入り、同じ週には25年ぶりに「愛しのバービー・ガール」もトップ40に入った[3][4]。更にシングルはオーストラリア、カナダ、デンマーク、ドイツ、ギリシャ、ルクセンブルク、アイルランド、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、南アフリカ、スウェーデン、スイスでトップ10、アイスランド、フィンランド、フランス、ハンガリーでトップ20、チェコとリトアニアでトップ30、ベルギーとスロヴァキアでトップ40、ポルトガルとイタリアでトップ50に入っており、アクアは初めてグラミー賞にもノミネートもされた。

メンバー

旧メンバー

  • クラウス・ノリーン (Claus Norreen, 1970年6月5日 - ) - ギター

- 2016年に「自分の音楽性向が変わったし、新しい挑戦をしたくて」との理由で脱退。

作品

タイトル後に「†」がついているものは、日本盤でも発売された作品。

アルバム

シングル

VIDEO・DVD

  • 1997年 : Around The World (VHS)
  • 1998年 : The Aqua Diary - The Official Aquarium Home Video
  • 2000年 : The Video Collection(2003年リマスター再発売)
  • 2001年 : The Hits - VCD Karaoke(タイのみ)
  • 発売年不明 : The Videos(オランダのみ)
  • 2009年 : Greatest Hits (Special Edition)

ソロ活動

リーナは「Lene」として2003年にソロ活動を行い、シングル「イッツ・ユア・デューティー」、アルバム「プレイ・ウィズ・ミー」を発売している。

「Lene」の日本語読みは「愛しのバービー・ガール」のミュージック・ビデオ[5]や「AQUARIUM」のライナーノーツでは「ルネ」、それ以降の「AQUARIUS」などのライナーノーツでは「リーナ」として紹介されている[6]。しかし後のソロ活動の際は「レネ」として紹介されている[7]。実際の発音は「リーナ」に近い[8]

その他

ボーカル2人の声や曲調など、類似する点が多いことで、同じデンマーク出身のポップグループ、トーイ・ボックスと比較されることがある。世界的な知名度はAQUAの方が高く、デビューも早い。

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク


「アクア (バンド)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アクア (バンド)」の関連用語

アクア (バンド)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アクア (バンド)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアクア (バンド) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS