アクアチントとは? わかりやすく解説

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アクアチント【aquatint】

読み方:あくあちんと

腐食銅版技法の一。銅板表面松脂(まつやに)の粉末などを塗って多孔(たこう)質の地を作り白くしたい部分防食剤塗って腐食液に浸すもの。防食剤を塗る時間をずらすことによって、面の微妙な濃淡調子得られるエッチング併用されることが多い。


アクアチント

銅版画技法のひとつ。版に細かい松脂の粉を撒いて熱で付着させ、酸で銅版腐食させる松脂の粉のついていた部分が、無数の点として凸状に残る。これにインク詰めて刷ると細かい白い点が無数にある面が作れる。これに筆につけた腐食液で形を描けば、微妙な濃淡のある版画ができる。

アクアチント

読み】:アクアチント
【英】:AQUATINT

版画技法銅版画は、凹版製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者内の一つ。まず銅板粉末状グラウンド防蝕剤)を粗くまき熱して付着させ、その上に液状グラウンド描画する。これを酸腐蝕させると、描画部は残りその背景には網目状防蝕層を通過した酸によって徴細な点が刻まれるグラウンド除去し凹部インキをつめプレス機で紙に刷り上げると、描画部は白く背景には砂目状の徴妙な黒点表われる。普通白く残したい部分から順に描画重ね腐蝕繰り返すので、描かれなかった部分その度腐蝕進み、それを印刷すれば、砂目状の黒い調子段階的に深まっていくことになる。アクアチントの語源は「」であり、水彩画のように微妙な濃淡表現できるという特徴示している。17世紀前半オランダ発明されたとされており、18世紀フランス人ル・プランスによって確立された。同じ腐蝕凹版であるエッチング併用されることも多い。

アクアチント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 09:48 UTC 版)

アクアチント (Aquatint) とは、版画凹版技法のひとつ。銅版画の面の表現の技法である。




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