おかえりモネ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 17:14 UTC 版)
登場人物
永浦家
- 永浦百音(ながうら ももね)
- 演 - 清原果耶(2歳時:池村碧彩、幼稚園時:吉田帆乃華、小学2年生時:池村咲良、小学高学年時:櫻井歌織)
- 本作の主人公。愛称「モネ」は、妹の未知が「モモネネエちゃん」を縮めて「モネ」と呼んだことに由来する。劇中では多くの人物にこの名で呼ばれる。
- 1995年9月17日[57]、台風で海が荒れた日に誕生し、気仙沼の離島・亀島で育つ。父・耕治の影響で幼い頃からの音楽好きだった。
- 中学校では吹奏楽部を一から立ち上げアルトサックスを担当し、仙台の高校の音楽コースを受験するが不合格。合格発表の帰りに父と仙台のジャズバーに寄り道するなかで東日本大震災に遭遇。数日後、父と共に亀島に戻ったが、家族や同級生がそれぞれの立場で懸命に生き抜く中、被災経験を共有できず、何の力にもなれなかったことに苦悩を抱え続けることになる。
- 大学受験に失敗した後、祖父と親交がある新田サヤカの家に下宿し、登米市の米麻町森林組合に就職する。誰かの役に立つ生き方を模索する中、朝岡と出会い、漁業(家業)にも、林業(森林組合)にも役立ち、命を守る仕事という点に惹かれ気象予報士を志すようになる。
- 3回目の挑戦で気象予報士試験に合格した後、上京して朝岡が勤める気象情報会社「ウェザーエキスパーツ」に入社。テレビ局で報道番組の気象コーナーの制作に加わった後、中継キャスターとして出演するようになるが、その後、マスコミよりも地元での仕事を志すようになり、気象予報士を地域に派遣する事業を提案し、営業所への転勤という形で故郷に戻る。
- 気仙沼ではコミュニティFMで天気予報を伝えつつ、気象情報を地域に役立てようと様々な取り組みを進める。
- 登米で出会った菅波と心が通じ合い、結婚する意志を伝えられたが、それぞれまずは自分の仕事に取り組む道を選ぶ。
- 永浦耕治(ながうら こうじ)
- 演 - 内野聖陽[13][58][59]
- 百音と未知の父。
- みやぎ銀行の気仙沼支店に勤め、2020年4月からの本店営業部長への異動を打診されるが、その頃、父の龍己が家業を畳もうとしていることを知り、銀行を辞めて後を継ぐ道を選ぶ。
- 若かりし頃はジャズトランペット奏者を目指していたが、自身の発する音質に暗さや哀愁が無く適性が無いことを悟り断念。大学卒業時のバブル景気末期、日々命がけで仕事をする漁師よりもやりたい仕事として銀行に就職した。家庭では優しい父親であり、幼い頃の百音が楽器に興味を持ったことをきっかけに、音楽に夢中になる彼女をサポートし、彼女の中学時代は吹奏楽部の指導者を買って出た。百音の高校受験の合格発表を仙台へ一緒に見に行き、不合格に落ち込む彼女を慰めようと昔馴染みのジャズバーに寄り道している中、東日本大震災に遭遇した。その後、百音が音楽の道を断念する際も最初は説得を試みるものの、最終的に彼女の意思を尊重して受け入れた。
- 家族だけではなく、実家の寺を継ぐことに葛藤を抱える三生を励まし、震災で生活の基盤を失った及川家を助けようとするなど、周囲の人々にも力を尽くそうとする一面がある。
- 永浦亜哉子(ながうら あやこ)
- 演 - 鈴木京香[13][58][59]
- 百音と未知の母で元教員。牡蠣の養殖業を手伝っている。
- 耕治とは対照的に、怒ると怖い一面がある。
- 仙台出身で、若かりし頃は、耕治が奏でる明るいトランペットの音に心を奪われ彼に恋をした。交際を申し込むも「島に忘れられない女がいる」と断わられるが、彼のトランペットの音を肯定し音楽界に怒りをぶつけたことを機に彼の心を掴むこととなった。
- 東日本大震災発生時は、亀島を離れて職場である気仙沼の小学校にいた。教員をやめた本当の理由は家族にも打ち明けておらず、義母の雅代の介護のためということにしていたが、発災後、児童を守るために学校にとどまる中、自分の娘たちへの心配が募るあまり学校を抜け出そうとしたことがあり、その罪悪感と震災後の対応の大変さから教員をやめる決意をしたことを8年後に初めて告白する。
- 亀島と本土(気仙沼の市街地)を結ぶ亀島大橋が開通したのを機に、再び子供と接する仕事をしたいと考え、耕治の提案を受けて塾を始める。
- 永浦未知(ながうら みち)
- 演 - 蒔田彩珠(乳児期:作間夏南、5歳時:寺田藍月)[13][58][59]
- 百音の2歳年下の妹(1997年生まれ)。愛称は「みーちゃん」。
- 中学時代は百音と亮に勧誘され吹奏楽部に入部、クラリネットを担当した。
- 卒業コンサートの練習中に東日本大震災に遭遇。他の家族は島にいなかったため、雅代を避難させようとしたが、雅代が動こうとしないために一人で逃げたことを、8年後に百音に告白する。
- その後、水産高校を卒業し、宮城県の公務員となって水産研究科(気仙沼水産技術センター)に配属されるが、高水温に強いワカメの品種に関する研究が評価され、東京の大学教授から本格的に研究をするよう誘われたことをきっかけに、大学へ通うことを選ぶ。
- 子供の頃から亮に好意を抱いていたが、百音の上京後、苦境にある亮のそばに居続けることを決め、やがてその思いが通じる。
- 永浦龍己(ながうら たつみ)
- 演 - 藤竜也[13][58][59]
- 百音と未知の祖父。気仙沼で牡蠣の養殖業「永浦水産」[60]を営んでいる。かつては遠洋漁業をしていた。
- サヤカが催した植樹祭に孫の百音や未知を連れて訪ねるなど、以前からサヤカと親交があった。
- その理由について、登米の山から北上川を流れる水が石巻で育てる種牡蠣の養分になり、それを買って育てている気仙沼の養殖業にもつながるからと百音に語る。
- 加齢による身体の衰えと、竜巻で牡蠣棚の一部が被災したことから事業を畳もうと考えるが、亜哉子や未知の説得で考え直し、やがて事業を継ぎたいと申し出た耕治の熱意に、後を託すことを決める。
- 永浦雅代(ながうら まさよ) / 語り
- 演 - 竹下景子[注 8][13][58][59]
- 百音と未知の祖母で、本作の語り手。
- かつては永浦家で民宿を営み、「島の里親制度」[注 9]の受け入れも行っていた。
- 劇中では故人で[注 10]、死後は牡蠣に生まれ変わって登場人物たちを見守り続けていたが[61]、龍己が汐見湯でふるまったカキとして食べられた[62]後、百音が持つ小さな木の笛(百音が米麻町森林組合に就職した頃、連れ戻そうとした耕治が百音のために作ったもの)に転生して芽を出す。
- 百音がそれを育て、鉢植えとなって帰郷する。やがて、その鉢を見たサヤカと龍己が、また登米の山に植えようと意気投合する。
百音の同級生とその家族
- 及川亮(おいかわ りょう)
- 演 - 永瀬廉[63][64]
- 百音の幼馴染で同級生。未知が通う水産高校のOB。愛称は「りょーちん」。
- 中学時代は百音に誘われ吹奏楽部に入部しトランペットを担当。卒業コンサートの練習中に東日本大震災に被災し、母の美波を失う。
- 高校卒業後に漁師となり、失意で酒に溺れた父の新次と仮設住宅で暮らしていたが、その後別居。震災で船を失い、海に出ることを諦めた父の思いを継いで漁船を購入する。
- 震災後、妻を失って立ち直れなくなった父の姿に、自らもいずれそのようになることを恐れ、他人との深い付き合いを避けるようになる。
- ともに気仙沼で働く未知と親しくしつつも、一線を引いてきたが、父との和解後、未知が抱えてきた苦しさを受け止め、力になることを誓う。
- 野村明日美(のむら あすみ)
- 演 - 恒松祐里[63][64]
- 百音の幼馴染で同級生。愛称は「スーちゃん」。
- 中学時代はモネに誘われ吹奏楽部に入部しフルートを担当。卒業コンサートの練習中に東日本大震災に被災した。
- 高校卒業後に亀島を出て、仙台の短期大学の保育科を卒業。SNSを通して誘われた東京のアパレルショップに就職する。
- 上京後は都内のリロケーション物件に住む予定であったが、家主が急に結婚して帰宅することになったため入居できなくなり、百音と一緒に汐見湯に入居する。
- 亀島では亮に好意を寄せ続けていたが、上京後、百音の先輩の内田が元モデルと知って関心を持ち、服選びを手伝ったのを機に恋仲となる。
- 百音の帰郷後も東京で暮らす。
- 後藤三生(ごとう みつお)
- 演 - 前田航基[63][64]
- 百音の幼馴染で同級生。西暦894年に創設された寺「星明寺」の住職の息子。まわりからは「みつお」と呼ばれる。
- 中学時代はモネに誘われ吹奏楽部に入部しトロンボーンを担当。卒業コンサートの練習中に東日本大震災に被災した。
- 高校卒業後は仙台の仏教系大学に進学するが、震災で多くの人を見送ったのを目の当たりにしたことから一時は寺を継ぐことを拒み、ロックバンドやラップに傾倒する。
- しかし2019年の秋、島の人々や幼馴染の前で寺を継ぐことを宣言し、剃髪する。
- その後、星明寺の副住職となり、百音の推薦でコミュニティFM「はまらいん気仙沼」にパーソナリティとして出演するようになる。
- 早坂悠人(はやさか ゆうと)
- 演 - 髙田彪我[63][64]
- 百音の幼馴染で同級生。卒業コンサートの練習中に東日本大震災に被災した。
- 中学時代は百音に誘われ吹奏楽部に入部し、ユーフォニアムを担当した。
- 仙台の大学を卒業後、気仙沼市に就職する。
- 百音が気仙沼で仕事を始めるにあたり、上司の遠藤との間を取り持ったり、百音の業務スペースを確保するなど協力する。
- 及川新次(おいかわ しんじ)
- 演 - 浅野忠信[63][64]
- 亮の父で耕治の幼馴染。腕の良さで評判の漁師だった。
- 百音を出産する際に産気づいた亜哉子を、海が荒れるなかにも関わらず船で本土へ送り届けた。
- 東日本大震災で自宅や建造したばかりの漁船を流され、妻の美波も失う。それ以来、酒に溺れ度々警察の世話になるが、亜哉子の助けで治療のために病院に通う。
- 震災後、耕治の強い勧めで再度船を持とうとしたものの、隠していた他の借金が発覚し銀行から融資を断られた経緯から耕治とは疎遠になっていた。しかし、2016年の台風8号の襲来の際、耕治の懇願を受け、亀島の漁船を避難させる。
- その後、知人の誘いでイチゴ栽培の手伝いをする中で、元に戻ろうとする以外の道があると気付き、船に乗るのを諦める決心をする。
- 及川美波(おいかわ みなみ)
- 演 - 坂井真紀[65]
- 亮の母。東日本大震災で被災し行方不明となり、新次が長年の苦悩の末に死亡届を書く。
- 新次や耕治とは幼馴染で、耕治の初恋の相手だった。
- 誰とでも仲良くなれる明るい性格で、酒に酔うと決まってカラオケの十八番である「かもめはかもめ」を歌っていた。
- 横山フミエ(よこやま ふみえ)[66]
- 演 - 草村礼子
- 美波の実母。美波の死亡届を出すよう新次に依頼する。
- 後藤秀水(ごとう ひでみ)
- 演 - 千葉哲也
- 三生の父で「星明寺」の住職。
- 大学に進学後、寺を継ぐことを逡巡していた三生を黙って見守り、三生が寺を継ぐことを決めた際には自ら息子の髪を剃る。
気仙沼の人々
主な人々(気仙沼)
いずれも気仙沼編(第20週以降)で登場する。
- 遠藤克敏(えんどう かつとし)
- 演 - 山寺宏一
- 気仙沼市役所「はまらいん課」課長。コミュニティFM「はまらいん気仙沼」(災害FMが前身から)を立ち上げた。
- 災害FMの時から番組のDJを務めている。
- 小山繁樹(こやま しげき)
- 演 - 佃典彦
- コミュニティFM「はまらいん気仙沼」の代表。
- 水野一花(みずの いちか)
- 演 - 茅島みずき
- 東京の大学を休学して気仙沼に滞在していた学生。町づくりについて学んだことを活かすために活動していたが、自分のできることに限界を感じ、休学を終わらせて東京に戻る。
- 高橋美佳子(たかはし みかこ)
- 演 - 山口紗弥加
- 居酒屋を営む女性。以前、遠藤と共に前身の災害FMを経験したことがあった。ラジオ放送の担い手が減っていることを気にしていた中、新しく天気予報を始めた百音を応援する。
- 太田滋郎(おおた じろう)
- 演 - 菅原大吉
- 気仙沼中央漁協の組合長。
- アワビの開口の日の予測や、海の大しけの予測など、百音が伝える情報が役立っていることは認めているが、気象情報サービスの売り込みには頑として応じようとしない。
- 石井あかり(いしい あかり)
- 演 - 伊東蒼
- 亜哉子が小学校の教員をしていた頃の教え子。
- 震災後、6年間気仙沼を離れていたが、両親の意向で戻ってきている。
- 百音の伝手で亜哉子と再会し、本当は戻りたくなかったが喜んでいる両親には言えない、という思いを吐露する。
- 一方で亜哉子は、あかり達の担任だった震災の日やその後の経験に改めて直面し、教員を辞めた本当の理由を家族に打ち明けることを決める。
その他の人々(気仙沼)
気仙沼での物語に登場する他地域の人物を含む。
- 野村道子(のむら みちこ)
- 演 - 冨樫真[66]
- 明日美の母。
- 早坂香織(はやさか かおり)
- 演 - 相築あきこ[66]
- 悠人の母。
- サックス演奏者
- 演 - 海野あゆみ[67]
- 百音が仙台の高校を受験して不合格とわかった後、耕治に連れられて訪ねたジャズバーでライブを行ったサックス奏者。
- 楽器店 店員
- 演 - 鹿野仁[66]
- 気仙沼の市街地で、手入れが終わったトランペットを耕治に渡す。
- 警察官
- 演 - 野々下孝、渡邉悠生[66]
- 仮設住宅で、酒に酔って暴れる新次を保護する。
- 酒屋店主
- 演 - 戸石みつる[66]
- 百音が初めての帰省を終えて登米に戻る際、亮が、父に酒を売らないよう頼んでいた酒屋の店主。
- 審査部行員
- 演 - 村上かず[66]
- 耕治が勤めるみやぎ銀行で、震災後に再度漁船を持とうとした新次への融資の審査を担当。
- 漁協事務長、漁協副組合長、青年部長
- 演 - 多田木亮佑、鴻明、熊谷知彦[66]
- 竜巻に見舞われた永浦家の牡蠣棚の後始末を手伝う。
- 漁師、氷屋、新港商店、洋品店
- 演 - おかやまはじめ、鹿野浩明、竹林文雄、あじの純[66]
- 気仙沼の市民。コミュニティFMで秋祭りの宣伝をする。
- その後、祭りの当日に強風が吹く恐れがあるため延期するよう、百音に説得されても半信半疑だったが、その日がアワビの開口の可能性が高いと言われて延期を決める。
- ユウタ、ヒナ、麻衣
- 演 - 前村隆之介、太田結乃、竹野谷咲[66]
- 気仙沼の子供たち。コミュニティFMで秋祭りの宣伝をする。
- 金子伸介
- 演 - 遠山俊也[66]
- 東京国際海洋大学の教授。未知の研究に関心を持ち、本格的な研究のために大学へ誘う。
- 雅憲
- 演 - 番家一路[66]
- 以前、「島の里親制度」で永浦家の民宿に来ていた少年。民宿を再開しようと考えていた亜哉子の連絡に応じて手紙を送る。
- 漁労長
- 演 - 平野貴大[66]
- 亮とともに船に乗る。気象情報提供の売り込みに来た百音を一蹴する。
- 若手漁師、漁師A、漁師B
- 演 - 平川真次、富澤たけし、伊達みきお[66]
- 亮とともに働く漁師。
- 村越晴香
- 演 - 小野寺ずる[66]
- 気仙沼で農業を営む。近年、降水量が減って苦労しており、百音に相談に訪れる。
- 農家
- 演 - 小柳友貴美[66]
- 海のまち市民プラザの直売スペースに、新次とともに野菜や果物を並べる。
登米の人々
主な人物(登米)
- 新田サヤカ(にった さやか)
- 演 - 夏木マリ[14][68]
- 百音の下宿先の大家で資産家。登米市に広大な山林を保有し、米麻町森林組合の創設者でもある。
- 独身であり、かつて4度結婚したがいずれも半年で相手に逃げられたという。
- 伊達家家老の子孫とも言われ、周囲から「姫」と呼ばれることもあるが、新田家の血を引いているわけではなく、カスリーン台風の混乱の中で生まれ、新田家に引き取られたことを百音に語る。
- 震災後には、復興支援で派遣された人たちのために所有する建物を開放していた。
- 龍己とは旧知の仲で、その伝手で高校卒業後、島を離れたいと訴えた百音を受け入れる。そして2年間彼女とともに暮らし、上京する際には快く見送る。
- 菅波光太朗(すがなみ こうたろう)
- 演 - 坂口健太郎[14][68]
- 東京の大学病院・東成大学附属病院に勤める医師。専門は呼吸器[55]。
- 2014年、指導医である中村の誘いで米麻町森林組合に併設している「よねま診療所」に着任し、彼と交代の隔週勤務で登米市と東京を往復する生活を送っていたが、2017年4月より診療所での地域医療に専念する。
- しかし、進歩する医療を学ぶ機会が必要との中村の判断で、2019年秋に東京に戻る。
- 百音が森林組合に勤めていた頃、気象予報士試験の合格を目指す百音に気象の基礎を教え、迷いを見せる彼女を励ましながら合格へと導いた。
- 百音の上京後、東京で再会したことを機に仲を深め、遠距離恋愛の末に結婚したい意思を伝えたが、その頃、菅波は東京に戻ることになり、百音が気仙沼に戻ることを決めたため保留となる。
- サメ好きであり、百音を初めて誘ったデートも「サメ展」である[69]。
- 佐々木翔洋(ささき しょうよう)
- 演 - 浜野謙太[14][68]
- 森林組合の課長。
- 伝統芸能「登米能」をこよなく愛好し、普段の所作にも能らしい動きが表れる。
- 山林の伐採の現場に立ち合うことが多く、伐採作業員と関係が深い。
- 川久保博史(かわくぼ ひろし)
- 演 - でんでん[14][68]
- 森林組合の古参職員(参事)。
- 登米出身の石ノ森章太郎の大ファン。
- 木材が安く買い叩かれ、林業が奮わない現状を憂いている。
- 木工職人と関係が深く、森林組合で学童机を製作する際には引退した職人たちの協力を取り付ける。
- 田中知久(たなか ともひさ)
- 演 - 塚本晋也[70]
- ジャズ喫茶のマスター。通称:トムさん。
- ジャズトランペット奏者を目指していた若かりし頃の耕治と、耕治に惚れ込み、口説き落とした亜哉子のことをよく知っており、その馴れ初めをモネに語る。
- 2014年10月、ステージ4の肺がんの診断書を持ってよねま診療所を訪ねる。積極治療を受けるか迷っていたが、菅波の説得により決断する。
- 浮気を繰り返したため妻子とは離縁しており、元妻に一目会いたいとメールを送るものの断られてしまうが、その後、孫の写真を送ってもらい、いつか会えることを願って仙台の病院に入院する。
- 中村信弘(なかむら のぶひろ)
- 演 - 平山祐介[70]
- 「よねま診療所」の医師で菅波の恩師。
- 菅波とは対照的に体育会系でおおらかな性格。
- 震災後、災害派遣で登米に滞在していたことがある。
- 菅波を登米に招いた後、診療所を拠点に訪問診療を始める。当初は菅波に協力を拒否されていたが、やがて心境が変化した菅波から積極的な協力を得られるようになる。
その他の人々(登米)
- 菊地里乃(きくち りの)
- 演 - 佐藤みゆき[66]
- カフェ「椎の実」のスタッフ。
- 木村慎一(きむら しんいち)
- 演 - アベラヒデノブ[66]
- 森林組合の職員。
- 山崎有香(やまざき ゆか)
- 演 - 佐藤真弓[66]
- 森林組合の職員。
- 吉田みよ子(よしだ みよこ)
- 演 - 大島蓉子[66]
- 「椎の実」の常連客。
- 井上千代子(いのうえ ちよこ)
- 演 - 髙栁葉子[66]
- 「椎の実」の常連客。
- 小野文子(おの ふみこ)
- 演 - 関えつ子[66]
- 「椎の実」の常連客。
- リポーター
- 演 - 遠山みのり
- 未知が通う水産高校を取材し、未知にインタビューするリポーター。
- 町内会長
- 演 - 渡辺憲吉[66]
- サヤカが所有する樹齢300年のヒバの木を、能舞台の修繕に活用するよう川久保とともに説得する。
- 福本圭輔(ふくもと けいすけ)
- 演 - 阿久津慶人[66]
- 迫川小学校の児童。
- 林間学校で森林組合を訪ねた際、山中で遭難して長時間豪雨に晒され、低体温症で意識を失いかけたが、付き添った百音の看護によって一命をとりとめる。
- この時、もうすぐ生まれてくる弟にあげようと木とんぼを作っていたが、その後、百音が小学校を訪ねた際、無事に生まれたことを百音に知らせる。
- 圭輔の父親
- 演 - 猪俣三四郎[66]
- 圭輔の遭難を知り森林組合に駆けつけ、無事救助されたことに安堵し、百音に感謝の言葉をのべる。
- 谷口先生、川村先生
- 演 - 山口森広、菊池佳南[66]
- 林間学校で米麻町森林組合を訪ねた引率の先生。
- 千葉颯太、片山大輔、女子児童
- 演 - 土田諒、神尾優典、磯谷萌々子[66]
- 林間学校で米麻町森林組合を訪ねた児童。
- バスの運転手
- 演 - 渡部ギュウ
- 百音が初めて登米から気仙沼に帰省する際、乗車するBRTのバスの運転手。
- 戸倉のおばちゃん
- 演 - 千葉登喜代[66]
- 百音が初めて登米から気仙沼へ帰省する際、BRTのバスに乗り合わせて会話をする。
- 会話の内容から、「戸倉」は南三陸町の戸倉地区に相当する場所と考えられる。
- 震災後は登米で暮らしているが、もとの場所の畑で野菜を栽培するために行き来している。
- 伊藤さん(いとう さん)
- 演 - 原金太郎[66]
- 木工職人。森林組合で学童机を製作する際には引退した職人仲間を集めて協力する。
- 熊谷さん(くまがい さん)
- 演 - 山本亨[66]
- 作業員。通称は「クマさん」。
- 山番頭と呼ばれ、山林の植生に精通している。複雑な地形の中で気象を読むことにも長けている。口数は少ない。
- 森林組合作業員
- 演 - 政修二郎、大津尋葵[66]
- 熊谷のもとで伐採を行う作業員。
- 教育委員会職員
- 演 - 剣持直明、小林由梨[66]
- 米麻町森林組合の学童机の製作に関して交渉する職員。
- 伝説の匠
- 演 - 山田良行[66]
- 米麻町森林組合での学童机の製作に協力する元職人の一人。その仕事を木村が「寸分の狂いもない」と絶賛する。
- 中本隆
- 演 - 若尾義昭[66]
- 東英大学教授。
- 木の年輪から過去の気象を調べ、未来の気候変動を予測することに繋げる年輪気候学の研究を行っている。
- サヤカが所有する樹齢300年のヒバの木について調べたいと、朝岡に同行して米麻町森林組合を訪ねる。
- 職人
- 演 - 千葉清次郎[66]
- 能舞台の修繕を担当する職人。
- 宮司
- 演 - 小杉幸彦[66]
- よねま神社の宮司。伐採したヒバの芯去材の保管を引き受ける。
- サヤカが所有するヒバの木の伐採後、充分乾燥させるのに50年かかる芯去材の保管場所が懸案となっていた。
- 百音が、過去の記録から水害や土砂災害に遭っていない場所として神社に着目し、川久保や佐々木から熱い説得を受ける。
- 最終的に百音から、地域に何かあった時にその木が役立てばいい、と言われ、土地を守る神社の役割にもかなうとして引き受けた。
東京の人々
ウェザーエキスパーツの人々
主な人々(WE社)
- 朝岡覚(あさおか さとる)
- 演 - 西島秀俊[14][68](大学生時:粟大和[71])
- 気象情報会社・ウェザーエキスパーツに所属するベテランの気象予報士。
- 気象キャスターとして人気を博していたが、鮫島のサポートが成功したのを機に降板し、スポーツに気象予測を活かすスポーツ気象に専念する。
- 震災救援ヘリのための気象データ収集で登米市を拠点として活動していたことがある。それ以前、東北地方の土砂災害の被災地を訪ねた帰路にサヤカと出会っている。
- 石ノ森章太郎の大ファンで、原画展のために登米を訪れた際に百音たちと出会い、近い将来の天気の変化を何度も言い当て、感銘を受けた百音が気象予報士を目指す最初のきっかけとなる。
- その後も海や山を知り、自然の怖さも知る百音に気象の仕事に関わってもらいたいと願い、機会をとらえて気象の仕事の魅力と意義を伝え続けた結果、百音は朝岡のもとで働きたいと上京する。
- 早明大学在学中は「風の神」と称される駅伝の有名選手であったが、想定外の気象に対処できず大学駅伝大会で棄権を余儀なくされた。その経験が、気象予測をスポーツに活かしたいと考えるきっかけとなった。
- 神野マリアンナ莉子(じんの マリアンナ りこ)
- 演 - 今田美桜[72][73]
- 報道キャスターを目指す若手の気象予報士。ミドルネームの「マリアンナ」は本名[74]。生い立ちは明らかになっていないが、「ラテンの血が入っている」ことを本人が語っている。
- 現場では常に笑顔を見せているが、舞台裏では物事をはっきりと言う性格で、辛辣な本音を発したり、百音には秘めた胸の内を語ることがある。
- Jテレの朝の報道番組「あさキラッ」にて屋外からの中継キャスターを担当していたが、朝岡の後任でスタジオでの気象キャスターを務める。
- やがて、高村の推薦で仙台中央放送のニュース番組のキャスターに転身し、気仙沼で気象防災に関する発表を行う百音の取材に訪れる。
- 内田衛(うちだ まもる)
- 演 - 清水尋也[72][73]
- ウェザーエキスパーツの社員で、百音と同じ報道気象班の先輩となる若手気象予報士。
- 百音と同時に朝の報道番組「あさキラッ」の担当となる。
- 社員の中ではあまり目立たず控え目だが、プレゼンには説得力があると評価される。気象大学校卒業で、気象予報士試験は一発合格した秀才で、データ分析の能力に優れている。
- 花粉症が悩みであり、花粉症の対策アプリの開発を目指していた[注 11]が、社内プレゼンの結果、社長に採用される。
- その後、朝岡の意向で神野と交互に「あさキラッ」の気象キャスターを担当する。
- 高校生時代にファッションモデルの経験があるが、自身はファッションに関心がなく、見かねた明日美に服を見立ててもらう。彼女には「マモちゃん」と呼ばれ、東京編終盤には相思相愛のカップルとなる。
- 野坂碧(のさか みどり)
- 演 - 森田望智[72][73]
- ウェザーエキスパーツの社員で、モネと内田の先輩になる若手の気象予報士。神戸市三宮の出身。
- 交通関係機関に気象情報を提供する交通気象班に所属しているが、朝岡が「あさキラッ」から降板した後は、チームのサポートに加わる。
- 木の保水量に着目した防災の研究を行っており、社内で事業化への取り組みを続けている。
- 上京したてで入社前の百音を社員の代役としてテレビ局へ連れていったり、社内プレゼンで社長の質問に答えられなくなると見学していた百音に突然話を振るといった、百音に無茶ぶりをする場面が見られる。
- 安西和将(あんざい かずまさ)
- 演 - 井上順[72][73]
- ウェザーエキスパーツの社長で創業者[注 12]。
- 自ら考案した気象予報のマスコットキャラクター「コサメちゃん」と「傘イルカくん」をヒットさせるという長年の夢は、上京した百音が報道番組の屋外中継に活用したことで叶えられる。
- 飄々とした性格だが、「スポーツ気象は金にならない」と辛口を発したり、社員からの新事業のプレゼンにも次々と改善点を指摘するなど、経営者としてシビアな一面も見せる。
その他の人々(WE社)
- 審査員
- 演 - 異儀田夏葉[66]
- 安西社長と社内プレゼンの審査を担当する。
- 審査員
- 演 - 斉田季実治、山神明理[66]
- ウェザーエキスパーツの社員で、百音の社内プレゼンの審査を担当する。
- 星野光助
- 演 - もう中学生[66]
- ウェザーエキスパーツの社員で「流通気象班」所属。
- 社内プレゼンで「宇宙天気プロジェクト」[注 13]を提案するも却下される。
Jテレ(JAPAN UNITED TELEVISION)の人々
主な人々(Jテレ)
- 沢渡公平(さわたり こうへい)
- 演 - 玉置玲央[72][73]
- 気象庁担当の社会部記者。
- 気象庁への取材結果や番組構成変更の情報を高村に伝えたり、朝岡の依頼で気象庁に取材するなど、気象コーナーと関係が深い。
- 高村沙都子(たかむら さとこ)
- 演 - 高岡早紀[72][73]
- 社会部気象班デスク・元報道キャスター[77]。正確な情報を伝えることをモットーとしている。
- 朝岡とは飲み仲間である[78]と同時に互いの方針の違いで対立することもある。
- 制作方針を巡りキャスターを務めた番組を自ら降板した過去がある。ハプニングにより台風の報道特別番組で数分間ながらキャスターに復帰した[79]。
その他の人々(Jテレ)
- 照井達也
- 演 - 関太(タイムマシーン3号)[66]
- 「あさキラッ」のキャスター。
- 板谷沙織
- 演 - 袴田彩会[66]
- 「あさキラッ」のキャスター。
- 益田
- 演 - 長友郁真[66]
- 「あさキラッ」のディレクター。
- 等々力
- 演 - 長村航希[66]
- 「あさキラッ」のアシスタントディレクター。
- 秋山
- 演 - 興津正太郎[66]
- 「あさキラッ」のアシスタントディレクター。
- 宮川祐介[80]
- 演 - 松田泰成[66]
- 「あさキラッ」で仙台市から出演した中継レポーター。
- 久原大志[81]
- 演 - 達淳一[66]
- 「ニュースナイトJ」のキャスター。
- 岸谷加奈子[81]
- 演 - 粕谷聡子[66]
- 「ニュースナイトJ」のキャスター。
- ナイトJディレクター
- 演 - 鈴木翔吾[66]
- 「ニュースナイトJ」のディレクター。
汐見湯の人々
- 井上菜津(いのうえ なつ)
- 演 - マイコ[72][73]
- 汐見湯の大家。美術大学出身。祖父母と暮らし、宇田川の世話をしている。
- 銭湯のうち、男湯の方をダイニングキッチンに改装し、2階の空き部屋を利用してシェアハウスとした。元女湯の方を時間帯で区切って男女兼用としている。
- 小倉肇(おぐら はじめ)
- 演 - 沼田爆[66]
- 菜津の祖父。
- 小倉光子(おぐら みつこ)
- 演 - 大西多摩恵[66]
- 菜津の祖母。
その他の東京の人々
- 鮫島祐希(さめじま ゆうき)
- 演 - 菅原小春[72][73]
- 大阪府出身。車いすマラソン(T54)選手。関西弁を話す。
- リオデジャネイロパラリンピックの代表選考レースで気候を読み違えて熱中症になり、日本代表から外れる。
- その直後、朝岡と知り合ったのを機にウェザーエキスパーツのサポートを受けて再起し、2019年、東京パラリンピックの日本代表に選出される。
- 宮田彰悟(みやた しょうご)
- 演 - 石井正則[66]
- 菅波が初めて担当した患者。プロの楽団に所属するホルン奏者であった。
- 肺がんの手術で肺を切除された後はボイラー技士になり、ボイラーの修理で汐見湯を訪問した際に6年ぶりに菅波と再会する。
- 入院中、病状の判断を誤った菅波の言葉に従ったため、演奏家としての道を断たれたことを強く恨んだ時期もあったが、菅波にがんを発見してもらったことで今も命があることや、その後、音楽が好きになった息子にせがまれ、久しぶりにホルンを吹いたらとても喜ばれ、最高だったことを語る。
- その話に心を打たれた菅波に頼まれ、汐見湯で菅波と百音にホルンの演奏を披露する。
- その頃、地元に戻って気象の仕事をしたいと考えながらも決心がつかなかった百音は、宮田の演奏に背中を押され、帰郷を決断する。
- 主治医
- 演 - 藤本至[66]
- 入院中の宮田の主治医。
- 宮田の息子
- 演 - 高橋翔大[66]
- 退院後の宮田にホルンを吹くようせがむ。
- 記者、カメラマン
- 演 - 三森麻美、海保優[66]
- 内田を取材するファッション誌の女性記者およびカメラマン。
- 五十嵐
- 演 - 大方斐紗子[66]
- Jテレに電話し、百音に水害に関する言い伝えを伝えた長野の視聴者。
注釈
- ^ 前々作『エール』が2020年6月29日から9月11日まで中断し、同年11月27日(週間総集編を含むと28日)まで放送期間が延長され、前作の『おちょやん』の放送が2020年11月30日から2021年5月14日(週間総集編を含むと15日)まであったことによる。
- ^ コミュニティFMが舞台になるのは『つばさ』以来となる。
- ^ 登米市の診療所で、数十人のドクターが外部から代わる代わる訪れて診療を行っている。
- ^ 龍己が、「登米の山の栄養が北上川に注いで石巻に流れ、その石巻の海で育てられる種牡蠣を購入して気仙沼で育てている」というつながりを語る。
- ^ 日本の南海上で迷走後に関東の東側から北上。実際に同様の経路をたどった台風として平成28年台風第10号がある。
- ^ 登米・気仙沼編では、投げられたものを取れない菅波の姿が描かれていた。
- ^ 120話10分39秒で映るカレンダーは2022年7月のものとなっている。
- ^ 語りを兼任。
- ^ 劇中での描写から離島留学の一種と考えられる。
- ^ 過去の場面では登場している。回想シーンで登場しない時のクレジットは「語り」のみ。震災では無事だったが、その後病死している。
- ^ 32話で内田が設置する花粉観測機はウェザーニューズの「ポールンロボ」が使用されている[75]。
- ^ ウェザーマップの創業者で気象予報士の森田正光は演じる井上がウェザーニュース創業者の石橋博良と似ているとTwitterでコメントしている[76]。
- ^ もう中学生の「段ボール芸」で説明した。
- ^ セットの小道具の一部はウェザーニュースの幕張本社から、渋谷のNHKスタジオにレンタルされたものである[88]。
- ^ パンデミック時の状況については新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)、日本における2019年コロナウイルス感染症の流行状況、新しい生活様式なども参照のこと。
- ^ 当初は80分繰り下げ(14時5分 - 14時20分)の予定だった。
あらすじ出典
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