自助グループとは? わかりやすく解説

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自助グループ

読み方じじょぐるーぷ
別名:セルフヘルプグループ,自助団体

同じ問題をかかえる人たちが集まり相互理解支援し合うグループ

 交通被害者アルコール薬物などの依存症ひとたち犯罪被害者など同じ問題をかかえる人たちが自発的に集まり問題分かち合い理解し問題乗り越えるために支えあうのが目的グループです。
 同じ問題かかえているひたたちが対等な立場で話ができるため、参加者孤立感を軽減されたり、安心して感情吐露して気持ち整理したり、グループの人が回復していくのをみて希望を持つことができたりと様々な効果期待できます


自助グループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/27 00:33 UTC 版)

自助グループ(じじょグループ、Self Help Group)とは、なんらかの障害・困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団[1][2]。その問題の専門家の手にグループの運営を委ねず、あくまで当事者主体の運営を行う。当事者団体の一つ。

ここでは、主にメンタルヘルス関連の自助グループについて説明する。

その役割は、このかかわりの中で自ずから問題への取り組みの姿勢や理解の仕方の上で、自己変容的な成長が期待されること、また彼らを取り巻く地域社会との関わり方、受け入れられ方にも変化が出てくることなどがある。こうした取り組みは、1930年代にアメリカのアルコホーリク(アルコール依存症者)の間でうまれ[1]。、その後、摂食障害や、麻薬覚せい剤仕事ひきこもりギャンブル、買い物、恋愛、食事などのさまざまな嗜癖に悩む当事者たちの間の自助組織が、さまざまなかたちで形成されてきた[2]

主要な特徴

  • 体験の共有、分かち合い[1]
  • 「治療者 - 被治療者(医師と患者)」の関係ではなく、「仲間」[1]
  • 自分の抱える問題や悩みをしっかりと直視すること
  • 強制ではなく、自発的な参加
  • 相互支援と相互扶助
  • 互いに対等であること

こうした組織は、当初はアルコール依存症の当事者の集まりからスタートしたが[1]、現在ではギャンブルドメスティックバイオレンス薬物など各種依存症者の会をはじめ、糖尿病やがん患者などの患者会や、さまざまな障害の当事者やがんで乳房を切除した女性の会、不登校学習障害などの問題を抱えた子をもつ親の会、セクシュアルマイノリティや特定のライフスタイルを共有する人たちの会など、さまざまな広がりを見せている。

グループの中では、互いに実名を伏せて、匿名で関わりあうことが多いことから、匿名グループ(Anonymous)という言い方もされる。

グループ例

自助グループが登場する作品

脚注

  1. ^ a b c d e 信田さよ子『アディクションアプローチ : もうひとつの家族援助論』医学書院、1999年6月、61-66頁。ISBN 4260330020 
  2. ^ a b 樋口進. “自助グループ | e-ヘルスネット 情報提供”. 厚生労働省. 2014年12月1日閲覧。

関連項目


自助グループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 07:14 UTC 版)

薬物依存症」の記事における「自助グループ」の解説

アルコール依存症や他の薬物において、回復目的として、同じよう境遇人々集まりお互いに影響与える自助グループがある。 アメリカでは1935年12ステップのプログラム実施する依存症当事者団体であるアルコホーリクス・アノニマスAA)が発足している。ナルコティクス・アノニマス(NA)は、薬物依存症対象としアメリカでアルコホーリクス・アノニマスから発展してきた団体であり、同様に12ステップのプログラム用いる。これらは、国際的な運動となっている。 日本DARC(Drug Addiction Rehabilitation Center)は、日本入寮施設にてナルコティクス・アノニマスミーティング行っていた近藤恒夫始めた当事者団体である。 「治療共同体」も参照

※この「自助グループ」の解説は、「薬物依存症」の解説の一部です。
「自助グループ」を含む「薬物依存症」の記事については、「薬物依存症」の概要を参照ください。

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