自励振動の分類と例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/07 03:39 UTC 版)
自励振動の主原因にもとづく分類例を以下に示す。 流体励起振動 流体を系に含む機械や構造物において流体を原因として発生する自励振動。後流渦を原因とする場合は渦振動とも呼ぶ。流体関連振動とも呼び、自励振動に限らずに流体が関連する振動全般を指す場合もある。 摩擦振動 乾摩擦が原因となって発生する自励振動。系の摩擦要素が相対滑り速度の増加とともに摩擦係数が減少する特性を持つとき発生する種類と、摩擦係数一定のクーロン力を前提にしてもバネ-摩擦-入力の組み合せにより発生する種類がある。 時間遅れ系による自励振動 時間遅れのあるフィードバック系で発生する自励振動。例として切削加工時のびびり振動などが挙げられる。機械的な系のみならず制御系で時間遅れが存在する場合にも同様な制御系に不安定振動が発生する。 係数励振振動 「係数励振」を参照 振動系の運動方程式の係数が周期的に変化することにより発生する振動。例としては遊戯道具のブランコなどが挙げられる。自励振動に含める場合と含めない場合がある。 自励振動の具体例を以下に示す。 航空機翼のフラッター現象 ポンプのサージング現象 カルマン渦による煙突の振動・破損 衝撃波自励振動 送電線などのギャロッピング現象 バイオリンの弦、木管楽器のリードの振動 チョークなどのスティックスリップ現象(英語版) 鉄道車両の蛇行動 自動車などのシミー現象 切削加工のびびり振動 キツツキのおもちゃ ブランコの遊び方
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