自励系への変換とは? わかりやすく解説

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自励系への変換

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 14:28 UTC 版)

自励系」の記事における「自励系への変換」の解説

任意の n 次元非自励系は、n + 1 番目の従属変数として xn+1 := t を導入することで、n + 1 次元自励系機械的に変換できる。すなわち、非自励系 { d x 1 d t = f 1 ( t ,   x 1 ,   x 2 , ⋯ ,   x n ) d x 2 d t = f 2 ( t ,   x 1 ,   x 2 , ⋯ ,   x n ) ⋮ d x n d t = f n ( t ,   x 1 ,   x 2 , ⋯ ,   x n ) {\displaystyle {\begin{cases}{\dfrac {dx_{1}}{dt}}=f_{1}(t,\ x_{1},\ x_{2},\cdots ,\ x_{n})\\{\dfrac {dx_{2}}{dt}}=f_{2}(t,\ x_{1},\ x_{2},\cdots ,\ x_{n})\\\vdots \\{\dfrac {dx_{n}}{dt}}=f_{n}(t,\ x_{1},\ x_{2},\cdots ,\ x_{n})\\\end{cases}}} において、xn+1 := t と置くことで、 { d x 1 d t = f 1 ( x 1 ,   x 2 , ⋯ ,   x n ,   x n + 1 ) d x 2 d t = f 2 ( x 1 ,   x 2 , ⋯ ,   x n ,   x n + 1 ) ⋮ d x n d t = f n ( x 1 ,   x 2 , ⋯ ,   x n ,   x n + 1 ) d x n + 1 d t = 1 {\displaystyle {\begin{cases}{\dfrac {dx_{1}}{dt}}=f_{1}(x_{1},\ x_{2},\cdots ,\ x_{n},\ x_{n+1})\\{\dfrac {dx_{2}}{dt}}=f_{2}(x_{1},\ x_{2},\cdots ,\ x_{n},\ x_{n+1})\\\vdots \\{\dfrac {dx_{n}}{dt}}=f_{n}(x_{1},\ x_{2},\cdots ,\ x_{n},\ x_{n+1})\\{\dfrac {dx_{n+1}}{dt}}=1\\\end{cases}}} という自励系を得ることができる。独立変数としての t の方を τ と書き換えて、 { d x d τ = f ( t ,   x ) d t d τ = 1 {\displaystyle {\begin{cases}{\dfrac {d{\boldsymbol {x}}}{d\tau }}=f(t,\ {\boldsymbol {x}})\\{\dfrac {dt}{d\tau }}=1\end{cases}}} のように表すこともある。 (x1, x2, …, xn) ∈ ℝn の相空間に対して、(x1, x2, …, xn, xn+1) ∈ ℝn × ℝ (あるいは (x1, x2, …, xn, t) ∈ ℝn × ℝ)で張られる 1 次元高い空間を特に拡大相空間と呼ぶ。非自励系このように自励系変換した方が、軌道時間依存性無くなり解の一意性についても見通し良い非自励系上記のように常に自励系の形に書き換え可能なため、自励系の形の方が一般性が高いといえる。しかし、非自励系には d x n + 1 d t = 1 {\displaystyle {\dfrac {dx_{n+1}}{dt}}=1} の存在によって ( d x 1 d t ,   d x 2 d t , ⋯ , d x n d t ,   d x n + 1 d t ) ⊤ = 0 {\displaystyle \left({\dfrac {dx_{1}}{dt}},\ {\dfrac {dx_{2}}{dt}},\cdots ,{\dfrac {dx_{n}}{dt}},\ {\dfrac {dx_{n+1}}{dt}}\right)^{\top }=0} を満たす平衡点存在しない非自励系軌道は、拡大相空間上で t 軸方向へ常に流れ続ける。このため自励系非自励系では解析アプローチ変える必要がある

※この「自励系への変換」の解説は、「自励系」の解説の一部です。
「自励系への変換」を含む「自励系」の記事については、「自励系」の概要を参照ください。

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