アウトライン‐フォント【outline font】
アウトラインフォント
アウトラインフォント
アウトラインフォントとは、フォントのうち、文字の輪郭線(アウトライン)を描き出すことにより表現するタイプのフォントのことである。
アウトラインフォントの輪郭は、座標データを基にしたベクタグラフィックスとして作成される。スプライン曲線やベジェ曲線などが用いられ、動的に出力することが可能である。文字の輪郭を最初に出力してから、ラスタライゼーションにより輪郭内部を塗り潰すことで、最終的にはビットマップ画像の文字が出力される。
アウトラインフォントに対して、最初からビットマップ画像としてデータが用意されているタイプのフォントはビットマップフォントなどと呼ばれる。ビットマップフォントは、文字サイズを変更する際、ドットの補完によってジャギが発生し、品質が劣化するという困難がある。アウトラインフォントにおいては、サイズに応じて曲線が出力し直されるので、サイズを変更しても曲線が滑らかで高品質なフォントを得ることができる。
アウトラインフォントは、フォントの拡大縮小に対応するスケーラブルフォントに該当する。同じくスケーラブルフォントの種類としては、他にストロークフォントがある。
アウトラインフォントの代表的な規格として、PostScript、TrueTypeフォントなどを挙げることができる。
アウトラインフォント(袋文字)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:51 UTC 版)
「フォント」の記事における「アウトラインフォント(袋文字)」の解説
文字の輪郭線の形状を、関数曲線の情報として持つフォント形式。実際に画面や紙に出力する際には、解像度に合わせてビットマップ状に塗り潰すラスタライズが必要になる。 日本ではワープロやDTPを中心にアウトラインフォントの利用が普及し、WYSIWYGが普及したために、コンピュータ画面でもスケーラブルラインフォントの利用が広がった(当初のDTPは、プリントアウトにはアウトラインフォントを使い、画面表示にはビットマップフォントを使用するワークフローが基本だった)。
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