調和分析
振動解析用語のひとつで、振動波信号を、基本波とその整数倍の周波数をもつ高調波成分の和として分析することを調和分析という。ここでいう調和とは、複数以上の振動波信号成分が整数倍の周波数の関係にあることをいう。その代表例が周期関数のフーリエ変換で、フーリエ変換を時間と周波数に関して離散化したものが離散フーリエ変換(DFT)である。このDFTを高速化したものが高速フーリエ変換(FFT)であり、自動車のエンジン振動やキャビンの騒音解析、ギヤの異常振動解析、工作機械やコンプレッサーなどの振動解析など、多くの振動解析の場で応用されている。
調和解析
(harmonic analysis から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 15:37 UTC 版)
数学の一分野としての調和解析(ちょうわかいせき、英: Harmonic analysis)は、関数や信号を基本波の重ね合わせとして表現することに関わるもので、フーリエ級数やフーリエ変換及びその一般化について研究する分野である。主要な周波数(波長)の成分に着目し、問題を分析することができる。
- ^ 南里洋亮 (2005). FPGAによる一般化調和解析の高速化手法に関する研究 [Genelized Harmonic Analysis,FPGA,Analysis By Synth] (修士). Vol. 北陸先端科学技術大学院大学. hdl:10119/1860。
- ^ 廣林 茂樹「体内深層部の細胞観察を実現させる超精細次世代型MRI組み込みソフトウェアの開発」(PDF)『A-STEP成果集 平成28年1月版』、科学技術振興機構、2016年。
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