AGP
読み方:エージーピー
AGPとは、Intelが開発したビデオカード用の規格である。1996年に最初のバージョンであるAGP1.0が登場し、2002年のAGP3.0までリリースされた。
AGPでは、従来のPCIバスから独立した、画像や動画といった大容量のデータを転送するための専用経路を備えている。そのため、ビデオカードとメインメモリーの間で高速なデータのやり取りが可能となった。
その後、より高性能なPCI Expressが後継規格として一般的になっている。
Accelerated Graphics Port
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 00:38 UTC 版)
Accelerated Graphics Port(アクセラレーテッド グラフィックス ポート、AGP)とは、インテルが策定したビデオカード用の拡張ポート規格である。
注釈
- ^ 基本的にはPCIバス互換の時分割共用モードで動作し、各対応デバイスのドライバで分離モード動作をサポートする。なお、この機能はAGP 2.0まではオプションとされサポートが必須でなく、AGPカードとチップセット間での互換性問題の一因となっていた。
- ^ デュアルポートVRAM、 SGRAM、WRAMなど。本ポートの開発当時、これらは非常に高価であった。
- ^ 従って、本ポート以前にビデオカード用の拡張バスに使われていたPCIやVLバスのデータ転送帯域の不足が、開発の直接的な動機となったわけではない。
- ^ これらの機能を従来のPCIバス経由で実行した場合、データバスが飽和し転送帯域が不足することが危惧された。本ポートが複数のデバイスによる共有を前提とする「バス」ではなく単独のデバイスが占有する「ポート」とされたのも、この点に対する対応である。
- ^ 一般市場で流通した最初の製品はNumber Nine Visual Technology社のRevolution 3Dで、これにMatrox社のMillennium IIやIntel 740などが続いた。
- ^ 対応チップセットには仮想PCI-PCIバスブリッジ機能が搭載されており、ドライバでモード切替を行わない限りは本ポートは仮想的にセカンダリ以降のPCIバスとして振る舞う。これにより、サイドバンドアドレッシング機能やDIME機能をサポートしないWindows NTなどでも、これらの機能を無効化したドライバを用意することで、OSサポートの後方互換性が確保されている。また、上述のRevolution 3DやMillennium II、3dfx社のVoodoo Banshee、それにNVIDIA社のRIVA 128など初期に開発されたAGP対応グラフィックコントローラではこのサイドバンドアドレッシング機能はそもそもサポートされていない。この互換機能を生かした極端な例では、AGP用のグラフィックカードを、電圧の変換のみでPCI用として使用するアダプタが販売された事例もあった。
出典
- ^ Intel. “Accelerated Graphics Port Interface Specification Rev. 1.0 (PDF)” (英語). 2007年12月14日閲覧。
- ^ “AGP 4X: Faster Data Transfer & Better-Quality Images”. Smart Computing (2000年1月). 2008年6月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2007年10月18日閲覧。
- ^ a b Intel. “AGP 3.0 Specification (PDF)”. 2007年11月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2007年12月14日閲覧。
- ^ “AGP 3.0”. ASCII.jp (2003年1月11日). 2020年9月6日閲覧。
- ^ “米Intel、ワークステーション向けの新AGP規格発表”. PC Watch (1998年3月9日). 2012年8月30日閲覧。
- 1 Accelerated Graphics Portとは
- 2 Accelerated Graphics Portの概要
- 3 終焉
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