YK・Y編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 01:34 UTC 版)
「こだま」用の16両編成で、JR東海が所有していた。東海道新幹線の「こだま」はJR発足当初は12両編成でSK・S編成だったが、当時のバブル経済に伴う地価高騰などによる東京口での新幹線通勤の急増もあって、「こだま」の利用者が増加していった。そのために、1989年 - 1991年にかけて、100系の投入でNH・H編成解消によって生じた余剰車を使い、1989年から1991年にかけて旧10・11号車間に新11 - 14号車が組み込まれて16両編成化された。編成名はYK・Y編成に改められ、1989年4月29日の「こだま419号」から営業を開始した。 前述のとおり、トンネル内換気方式の違いにより岡山駅以西に入れない車両(13次車以前)が入っている編成は原編成番号に50が加算されていたが、このような編成が1995年まで残っていた。なお原則として「こだま」用だったが、多客時には山陽新幹線区間走行のものを含む臨時「ひかり」に充当されることも少なからずあった。 NH・H編成と違い、グリーン車は8号車1両のみで5号車にビュフェが連結されていた。そのために食堂車はない。指定席車となる9 - 12号車の座席は横4列となっており、2つの「II」をデザインしたシンボルマークとオレンジ色の号車番号札が外観上のアクセントとなっていた。そのため、編成組成時に挿入された車両のうち、11・12号車は横4列座席化工事が行われた。 YK編成とY編成の違いはNH編成とH編成と同様に、YK編成は先頭車と一部の中間車が小窓の1000・2000番台車で構成されていたのに対し、Y編成は先頭車と一部の中間車が大窓の基本番台車で構成されていた。 JR東海で最後まで残った0系はこのYK編成である。 「こだま」用YK・Y編成(16両) 編成表 時期ごとの変遷 ← 新大阪 東京 → 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 1989 - 199921形(Mc) 26形(M') 25形(M) 26形(M') 37形(Mb) 26形(M') 25形(M) 16形(M's) 25形(M) 26形(M') 25形(M) 26形(M') 25形(M) 26形(M') 25形(M) 22形(M'c) 普通車 ビュフェ車 普通車 グリーン車 普通車(2&2シート) 普通車 1991 - 199921形(Mc) 26形(M') 27形(Ma) 26形(M') 37形(Mb) 26形(M') 25形(M) 16形(M's) 25形(M) 26形(M') 25形(M) 26形(M') 25形(M) 26形(M') 25形(M) 22形(M'c) 普通車 ビュフェ車 普通車 グリーン車 普通車(2&2シート) 普通車
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