ウインテル【Wintel】
Wintel
読み方:ウィンテル
Wintelとは、WindowsとIntelとを合成した言葉で、Microsoft社のWindowsシリーズOSとIntelのマイクロプロセッサとの組み合わせのこと、あるいはそれらを搭載したパソコンのことである。
OSメーカーの最大手であるMicrosoft社のWindowsと、同じくパソコン用半導体メーカーの最大手であるIntel社製のマイクロプロセッサは、ともに業界で高いシェアを誇り、一時期はデファクトスタンダード(事実上の業界標準)でさえあった。そのため、この組み合わせが当たり前であるかのように扱われ、Wintelという単語として一般的に通用するような状態となった。
Windows 3.x/95がIntelのx86アーキテクチャー上でのみ作動するといったように、両社の固い連携と協力関係を指して用いられる場合もある。その際、多少の皮肉が込められる場合も少なくない。
現在ではマイクロプロセッサにAMD社などが、またOSにはLinuxなどが勢力を伸ばしつつある。Intelのマイクロプロセッサ上でLinuxを動作させるという意味のLintelという造語が通用するようになりつつある。しかし、現在でもなおWintelが最大勢力であることは変わらない。
Windows: | Windowsタスクマネージャ WinFS WinFX Wintel WOSA WOW Windows Vista |
Wintel
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 08:49 UTC 版)
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Wintel(ウィンテル)とは、米マイクロソフト製のWindowsオペレーティングシステムと、米インテル製のCPUやチップセットを搭載したコンピュータのことを指す通称である。また、マイクロソフトとインテルの提携関係のことを言う場合もある(用例:Wintel同盟・ウィンテル連合)。両社のOS・CPUが搭載されたパソコンが大きなシェアを獲得し蜜月状態であることから、この体制を批判的に表現する際に用いられていた。またMacユーザーがWindowsPCを揶揄する際に用いられた言葉でもある。
主な経緯
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インテルとマイクロソフトは1980年代の初期x86アーキテクチャとMS-DOSから協力関係にあり、Windowsの成功により30年以上にわたって両社でパソコン市場、ひいてはIT業界において強大な影響力を持つに至った。
MacintoshのインテルCPU採用
2006年にAppleのMacintoshがIBMのPowerアーキテクチャからインテル製CPU・チップセットに転換した。これによりインテルとマイクロソフトの蜜月関係にも何らかの影響を及ぼした可能性がある。
「次世代DVD戦争」への関与
第3世代光ディスクにおけるBlu-ray DiscとHD DVDの規格争いは当時「次世代DVD戦争」と呼ばれた。ウィンテル連合は次世代DVD戦争でHD DVD単独支持を表明し、多数のITメーカーがHD DVD参入を表明した。しかし元々Blu-ray Disc(BD)陣営だった企業の多くはBDにも軸足を残した両翼戦略をとり、HD DVD単独支持に転向した企業が殆ど無かったことも相まって、HD DVDはこの争いで敗退した。
ポストPCデバイス
2000年代後半、両社はTablet PC、Ultra-Mobile PCなど新しいユーザインタフェースを搭載した機器を開発したが、大きく普及するには至らなかった。
一方でスマートフォンがパソコンの市場を上回るまでに成長し[1]、タブレットも急成長している。その大部分はインテルの競合企業が製造するARMアーキテクチャのプロセッサと、アップルのiOSやGoogleのAndroid OSを搭載し、インテルとマイクロソフトは大きく出遅れた[2]。
インテルはAtomプロセッサなどモバイル向けの取り組みを強化してたが、2016年開発を終了することが発表され、幕を閉じた。 またMoblinやMeeGoといったオープンソースの組み込みOSの開発に力を入れたものの、ほとんど成果がなく終了している。一方マイクロソフトはARMアーキテクチャ(例・Qualcomm Snapdragonシリーズ等)向けのWindows PhoneやWindows RTを推進しており、両社がパーソナルコンピュータ市場で築いた特別な関係は、この分野では発揮されていない。
脚注
出典
- ^ “世界のスマホ出荷台数がPCとタブレットの合計を初めて上回る、英調査会社”. ITpro. (2012年2月6日) 2012年7月19日閲覧。
- ^ “タブレットで出遅れたIntelとMicrosoft、巻き返しなるか”. ITmedia. (2010年12月21日) 2012年7月19日閲覧。
Wintel
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 04:53 UTC 版)
詳細は「Wintel」を参照 1990年代後半から2000年頃、PCのハードウェアの中枢であるCPUの市場をほぼ独占したインテルと、ソフトウェアの中枢であるオペレーティングシステムの市場をほぼ独占したマイクロソフト(のWindows)、という状況を指す、「Wintel」(Windows + Intel)という造語があった。 今日ではあまり用いられないが、その背景としては、マイクロソフトがインテルに対してAMD64を採用するよう要請した、という話が語られるほどのIA-64等による混乱のダメージや、インテル以外のCPU開発に投資したり、逆にインテルがLinux向けのベンチャーキャピタルに投資するなど、両者が比較的健全な関係になったことが挙げられる。また、200x年代、いわゆるゼロ年代には、インテルがまだ公表していないCPUをAppleが採用したり、インテルがAppleのため密かに1年もかけてカスタムCPUを設計製造するなど、AppleとインテルはかつてのWintelよりも親密な関係などと言われることもあったが、それより何よりも、スマートフォンの普及などに代表される「パーソナルコンピュータの斜陽化」によって、PCにおける支配力の意味が薄れたことが大きい。Appleも2010年代には、iPhoneなどで使っているARMへの関与のほうが大きくなっている。
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