Version2.x
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/02 07:56 UTC 版)
「MSX-BASIC」の記事における「Version2.x」の解説
MSX2用。 SCREEN命令やスプライト命令の拡張。 マウスやトラックボール等の入力機器の情報取得。 CMOSメモリによるカレンダ時計機能や設定バックアップ機能が搭載されたことにより、設定変更のためのSET命令を追加。カレンダ時計の設定(SET TIME、SET DATE)。 カレンダ時計の取得(GET TIME、GET DATE)。 画面表示位置の補正値を設定(SET ADJUST)。 ビープ音の音量や種類を設定(SET BEEP)。 デフォルトの画面設定を保存(SET SCREEN)。 6文字以内の任意の文字列を起動ロゴ画面に表示(SET TITLE)、プロンプトを標準のOkから6文字以内の任意の文字列に変更(SET PROMPT)、起動時の簡易パスワードロック機能を設定(SET PASSWORD)。これらは、CMOSメモリの保存領域が共通のため排他使用となる。 SET VIDEOなどグラフィックに関するSET命令を多数追加。 ROM空間に隠された裏RAM32kバイトを擬似RAMディスクとして使用する命令(CALL MEMINI)。装置名MEM:の追加。擬似RAMディスクはMSX2+まではRAMディスク、MSXturboRではメモリディスクと呼称。Disk-BASIC ver2.0で実装されたRAMディスクと異なり裏RAMを利用する性質上、インタースロットコールにより間接的にしかアクセスできない関係で転送速度はカセットテープ並に遅かった。 漢字ROM(オプション)の内容を出力するPUT KANJIを追加。 かな文字のローマ字入力モードを追加。かなキーをShiftキーを押しながらONにすることにより、ローマ字入力が可能になる。 V9938のVDPコマンドを利用したCOPY命令。配列の形で確保したメインメモリと画面の矩形との間での転送と、画像をメインメモリを経由することなく矩形でコピーが可能。論理演算や透明色を適用でき、非常に容易にグラフィックを取り扱うことが可能となった。 MSX2は全機種がRAM 64KB以上であるため、ROM-BASICのユーザエリアは28,815バイトである。2.xで拡張された命令は1.xで未使用だったワークエリアで動作する。
※この「Version2.x」の解説は、「MSX-BASIC」の解説の一部です。
「Version2.x」を含む「MSX-BASIC」の記事については、「MSX-BASIC」の概要を参照ください。
- Version2.xのページへのリンク