V1の派生型とは? わかりやすく解説

V1(Fi-103)の派生型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 15:36 UTC 版)

V1飛行爆弾」の記事における「V1Fi-103)の派生型」の解説

Fi-103R ライヒェンベルクReichenberg1944年3月から、連合国軍大陸反攻上陸作戦備え対抗するために開発された、対艦攻撃用有人型Fi-103である。Fi-103RのRはReichenbergライヒェンベルク)の頭文字で、コードネーム設計DFSドイツ滑空機研究所)でわずか2週間行われFi-103操縦席付けられた。生産ラインはダンネンベルクに設けられた。テストパイロットハンナ・ライチュ参加していたことは有名なエピソードである。 建前では、He111などの発射母機から空中発進した後、人間誘導して着弾寸前脱出することとしていた。しかし、操縦席後方パルス・ジェット・エンジンがあることや、狭いコクピット等を勘案すると、実際に脱出極めて困難であった考えられている。こうした点は、日本軍桜花と非常に酷似しており、いわゆる特攻兵器一つ挙げることができるだろう。 しかし、結果として実戦使用されることはなかった。計画としては、第200爆撃航空団KG 200)第5飛行中隊通称レオニダス飛行中隊1944年4月創設)によって運用される予定だったものの、これを人命資源浪費考える第200爆撃航空団司令ヴェルナー・バウムバッハ大佐などのサボタージュにより実戦投入されずに終わったまた、既に6月連合軍ノルマンディー上陸してしまったという戦況や、パイロット養成・訓練にも大量ガソリン消費するといったコスト面での懸念、さらにミステル実用化されたことなどから、もはやライヒェンベルク計画続行するメリットはなく、中止された。 ReReichenberg)-IからIVまでのバリエーションがある。1944年10月までに、約175機が完成Re-I単座訓練型無動力。着陸スキッド装備している。 Re-II機首教官席を設けた複座訓練型無動力。着陸スキッド装備している。 Re-III: 単座訓練型パルスジェットエンジン搭載着陸スキッド装備している。 Re-IV: 機首炸薬積んだ本命実戦型

※この「V1(Fi-103)の派生型」の解説は、「V1飛行爆弾」の解説の一部です。
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