TOPS番号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 08:46 UTC 版)
TOPSで必要とされたのは番号の連続性だけだったが、改番の際に5ないし6桁のTOPS番号を二つの部分に分けて付番する方式が採用された。1形式で1000輌を越えるものはなかったので、下3桁は個々の形式の車両・編成番号が001から999まで、また上位2ないし3桁が形式番号として機関車および電車・気動車の形式単位で付与された。桁の分割を強調するために「47 401」のように空白を挟んで書かれることが多いが、TOPSの内部処理では空白を含まず、システムでの表示も '47401' となる。 番台区分にあたる派生形式をスラッシュ '/' に派生形式番号を置く慣例もTOPSの制約に縛られず用いられ、例として47形の派生形式47/4形は「47 401」から始まる番号が付与される。派生形式中の両数が99両を越える場合には100以上の番号も付与され、200両以上からなる47/4形の場合、47/5形と47/6形を飛ばして「47/7形」の47 701から始まる。しかし、158/0形は 158 701 から始まるといった例外はある。 機関車には01から98、船舶に99、気動車に100から299、電車には300から599が、900番台は電車・気動車タイプの事業用車 (大半が営業用車からの改造) に割り当てられている。詳細は以下のとおり。更なる詳細はイギリス鉄道の機関車・電車・気動車の車両形式を参照。 01 - 69: ディーゼル機関車 70 - 79: 直流電気機関車 80 - 96: 交流電気機関車 97: 事業用機関車 98: 蒸気機関車 99: 船舶(イギリス国鉄籍) 100 - 199: 機械式・液体式気動車 200 - 299: 電気式気動車 300 - 399: 交流電車(架空電車線方式) 400 - 499: 直流電車(第三軌条式・イングランド南部用) 500 - 599: 直流電車(その他) 600 - 699: 未使用 イギリス国鉄民営化後はディーゼル機関車に70番台を付与して70形(英語版)が2008年に登場したほか、700番台がテムズリンク用の電車700形に、800番台が都市間高速鉄道計画による高速車両800形・801形に付与されているなどの変化が見られる。 客車および電車・気動車には1両単位で5桁の車両番号が割り当てられている。1980年代初頭からは機関車と重複する番号の割り当ては禁じられたが、それ以前は番号の前の文字符号も含めて扱われていたため重複があり得る。詳細はイギリスの客車・貨車の車両番号を参照のこと。 機関車には1972年からTOPS番号が割り振られたが、電車および気動車への適用は遅れた。52形など廃車予定の形式では、TOPS番号付与後も1970年代遅くまで従来の「D」を前置した番号で運用されていたものもある。
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