T.50sニキ・ラウダ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 04:54 UTC 版)
「GMA・T.50」の記事における「T.50sニキ・ラウダ」の解説
2021年2月22日、F1世界チャンピオンに3度輝き2019年に死去したニキ・ラウダの誕生日を記念し、T.50のサーキット仕様車『T.50sニキ・ラウダ』を発表した。 T.50sはロードバージョンと並行して開発が進められ、サイズやデザインなど共通点もあるものの、モノコックやエンジン、パドルシフト式のトランスミッションに至るまで、ロードカーとは異なる構造となっている。 標準仕様に比べボディ外板を薄くし、カーオーディオやカーエアコンといった快適装備も全て撤去するなど軽量化を徹底した結果、車重は標準仕様から約100 kgの減量となる852 kgとなった。 標準仕様のファンに加え、T.50sでは車体各部にエアロパーツを装着することで、高速走行時に最大1500 kgのダウンフォースを発生させることができる。リアには幅1758 mmの大型ウィングが備わり、翼平面形はかつてマレーが設計したF1カー「ブラバム・BT52」のフロントウィングに着想を得たものとなっている。 エンジンは標準仕様の3.9L V型12気筒を改良した専用ユニットが搭載される。出力は標準仕様から50 PSアップの710 PSを発揮し、エアインテークのラム効果によって高速走行時には735 PSまで向上させる事ができる。また、標準仕様に搭載されている可変バルブ機構を省略することで、20.7 kgの軽量化を実現した。 T.50sは個体ごとに独自の仕様となっており、シャシにはニキ・ラウダのグランプリでの勝利に因んだ固有の名称が付けられる。例えば第1号車は「キャラミ1974」と命名され、レースの意義やストーリーを解説したブックレットと共に購入者の元に届けられるという。 生産台数は25台を予定している。販売価格は日本円で税抜約4億6000万円。標準仕様の100台を生産し終えた2023年1月より生産が開始される予定である。
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