Suite HWV 431とは? わかりやすく解説

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ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル組曲クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 431作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 PreludeNo Data
2 ラルゴ LargoNo Data
3 アレグロ AllegroNo Data
4 ジーグ GigueNo Data

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第6番 嬰ヘ短調 HWV 431
 第2番と共にクラヴィーア・ソナタの体裁をとる。プレリュードを含むトリオ・ソナタ、また2つ緩徐楽章フーガジグ急速な楽章が続くという構成コレッリソナタ作品先例がある。本作品は1717~1718年までには完成し、元々のプレリュードHWV 570は1720年新しいものと交換された。
 プレリュードは、4声部の間の短い動機掛け合いによって音楽進んでいき、最後にアルペッジョによる明確なカデンツ楽章閉じられる基本的に動機を鳴らす以外の3声は和声変化合わせて進行するのみで、同一音を長く引き延ばすことが多い。
 ラルゴでは、最上声と他声部との応答と、一様な付点リズム伴奏の上で、最上声が支配的に主旋律紡ぐか、または最上声が他声部と共に付点リズム和音進行する部分交替する楽章最後カデンツ主調嬰ヘ短調主和音ではなく属和音で、最上声は第3楽章フーガ開始音となる。
 アレグロフーガ主題対旋律は、楽章最初から同時的に呈示され複雑な対位法へと発展する3、4声目の入りでは主題冒頭動機連続し、ストレッタになるかと思わせるが、ここでは厳密な模倣続かない。より本格的なストレッタは楽章後半(第57小節~)に現れる
 2拍目のトリル特徴とするジグ主題1718年作曲仮面劇エイシスとガラテア》の合唱Happy We》に由来する主旋律最上声が支配的だが、後半部では最低声との声部交換頻繁になる。また両声部の平行3度響きも、全体が2声体となるためにむき出しとなり、本楽章を特徴付けている。なお前半部の最後では嬰ト音まで上行した旋律一様に下行してカデンツに至るのに対し後半部では下行後で再びイ音まで上がり楽章末の音楽収束効果的にする音楽高揚生んでいる。




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