Suite HWV 426とは? わかりやすく解説

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ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル組曲クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 426作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 PreludeNo Data
2 アルマンド AllmandeNo Data
3 クーラント CouranteNo Data
4 ジグ JigNo Data

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第1番 HWV426 イ長調
 本曲集は1720年のクルアー版の序文あるように、アムステルダムロジェ社と連携してロンドン出版社ウォルシュ作曲家許可なしに刊行した組曲海賊版や、流布していた手稿譜に対抗するため、ヘンデル旧作編纂して出版した曲集である。1720年6月王室から得た英国における出版特権も本曲集の出版のための、ロジェ版への対抗措置考えられている。
 作曲家出版にあたり既存楽章改訂新たに書き下ろした楽章付加ないし元の楽章との差し替え行い最終的に4つのタイプ組曲それぞれに互いに対照的な作品を2曲ずつ、計8曲をまとめた。8曲でクラヴサン組曲集を編んだのはパーセル先例がある。
 曲集の両端にはプレリュード舞曲楽章3つから成る組曲置かれる第1番HWV426は全体通してフランス様式傾倒している。舞曲楽章成立年不詳だが、プレリュードのみ1720年新たに加筆されたという。本作品のプレリュード単純な和音アルペッジョから成り実質的に拍子拘束されない17世紀後半に「プレリュード・ノン・ムジュレ」と呼ばれるようになったタイプをとる。前半主音A音上で和音展開され後半では低音半音階的動き含み調が揺れる。最後長い属音終止強調する
 アルマンドは、和声旋律断続的にし、その間繋がり奏者聴く者の想像に任せるフランスリュート鍵盤作品特徴的な「スティル・ブリゼ」が用いられている。ポリフォニック進行する思わせる短い動機模倣フランス様式の一特徴である。
 クーラントでは、頻繁なリズム交替や、豊かな装飾音から、フランス様式意識的にとりいれたことが伺える。ジグでは、特徴的な冒頭動機が、時にそのリズムを2声部分けた形で(ex. 10小節)、全体配されている。後半部では冒頭動機ゼクエンツ従い5度圏沿った転調がおこる。




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