Suite HWV 428とは? わかりやすく解説

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ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル組曲クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 428作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第3番 ニ短調 HWV428
 プレリュードとフーガという対を成す楽章始まり舞曲楽章が続く。プレリュード初め2つの舞曲楽章出版用の新作である。
 プレリュード装飾的な音形が和音変化に従って展開される第1番と同じタイプだが、第3番では拍子感が保たれている。装飾音形のパターン化した上下動リズム違いによって変化付けられている。
 第2楽章フーガは、自筆譜より1718年完成とされる主題記譜上の付点リズムイネガル奏法求められていると解釈できる主題後々転回形となるが、特に間奏部で早くも下行形となる7度音階楽章全体活用される
4声体のアルマンドイタリア様式から影響されたもの。前半部では属調に転調長3和音上に終止する。後半部では属調、主調行長調、下属調を経て主調回帰する後半では、同一上の停滞を含む2度進行から成る動機が、一方で装飾伴い(第15小節)、他方では内声に(第16小節)、そして再び上声にと多様に活用される
クーラント3/4拍子複数声部により補填される8分音符一定のリズムは、イタリア様式特徴反映する動機転回や声部間での交替などポリフォニック声部の処理も注目される
サラバンド位置には2部形式エールとその変奏である5つのドゥーブルが置かれる。ドゥーブル1から3ではエール旋律線が16分音符装飾され、また各声部変奏ごとに声部進行交替する。ドゥーブル4は8/12拍子での変奏、ドゥーブル5は旋律リズム変奏である。なお本楽章は別の組曲HWV449の変奏曲形式楽章改訂稿である。
終楽章ジグ1712年初演オペラ忠実な羊飼い》の序曲鍵盤楽器編曲改訂稿である。本楽章のようにジグプレスト記される場合もあった。所々付点リズムや声部の交替があるが、ほぼ全面にわたる8分音符規則的なリズム模倣少なさから、全体的にイタリア様式への傾倒が強いといえる




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