Rec. 601のルーマ対Rec. 701のルーマの係数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 22:43 UTC 版)
「ルーマ」の記事における「Rec. 601のルーマ対Rec. 701のルーマの係数」の解説
158, 0, 79 165, 0, 0 140, 70, 0 142, 0, 142 95, 95, 95 100, 100, 0 104, 0, 208 58, 116, 0 0, 0, 255 0, 119, 0 0,91,182 0, 112, 112 0, 118, 59 2.2のガンマ補正にNTSC (1953)の原色を使用し、最も暗い原色(青)と同じ相対輝度となるサンプル色のRGB値 152, 0, 76 156, 0, 0 122, 61, 0 137, 0, 137 77, 77, 77 80, 80, 0 102, 0, 204 44, 88, 0 0, 0, 255 0, 90, 0 0, 76, 152 0, 86, 86 0, 90, 45 2.2のガンマ補正にBT. 709の原色を使用し、最も暗い原色(青)と同じ相対輝度となるサンプル色のRGB値 CCIR 601に準拠したディジタル形式(つまり、ほとんどのディジタル標準画質映像)では、ルーマは次式で得られる: Y 601 ′ = 0.299 R ′ + 0.587 G ′ + 0.114 B ′ {\displaystyle Y'_{\text{601}}=0.299R'+0.587G'+0.114B'} ITU-R勧告BT. 709に準拠した形式では異なる数式を使用する: Y 709 ′ = 0.2126 R ′ + 0.7152 G ′ + 0.0722 B ′ {\displaystyle Y'_{\text{709}}=0.2126R'+0.7152G'+0.0722B'} 最新のHDTVシステムは709の係数を使用しているが、移行期の1035i HDTV形式ではSMPTE 240Mの係数を使用している場合がある: Y 240 ′ = 0.212 R ′ + 0.701 G ′ + 0.087 B ′ = Y 145 ′ {\displaystyle Y'_{\text{240}}=0.212R'+0.701G'+0.087B'=Y'_{\text{145}}} これらの係数は、規格策定時に使用されていてSMPTE RP 145(「SMPTE C」とも呼ばれる)の原色に対応している。 ルーマ係数の変更は、赤、緑、青の各原色に対応する標準的な色度(「色」)を反映した「理論的に正しい」係数を提供するためである。しかしながら、この判断には賛否両論がある。Rec. 601とRec. 709の間で正確な色を表示するために、ルーマ係数が違うことからコンポーネント信号を相互に変換する必要がある。民生機器では(コスト削減のために)この変換に必要なマトリクス回路が省略されている場合があり、その結果として色が不正確になっている。 また、Rec. 709のルーマ係数が必ずしも性能が良いとは限らない。ルーマと相対輝度の違いにより、ルーマは画像の輝度を正確に表現していない。その結果、クロマの誤差が輝度に影響を与えることがある。ルーマ単独では輝度を完全に表すことができず、輝度を正確に表現するためには正確なルーマとクロマが必要である。したがって、クロマのエラーは画像の輝度に影響する。 クロマ・サブサンプリングが広く使用されているため、通常、解像度/帯域幅を下げるとクロマの誤差が発生する。この帯域幅の低下と、高周波のクロマ成分が相まって輝度に目に見えるエラーが発生する。高周波のクロマ成分の例としては、SMPTEカラーバーテストパターンの緑のバーとマゼンタのバーの間のラインが挙げられる。輝度の誤差が、この部分に発生するダークバンドとして観察される。
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