パコ・イグナシオ・タイボ二世
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/30 01:51 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動パコ・イグナシオ・タイボ二世 (Paco Ignacio Taibo II) |
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誕生 | 1949年![]() |
職業 | 小説家、ジャーナリスト、歴史学者 |
言語 | スペイン語 |
国籍 | ![]() |
主な受賞歴 | ダシール・ハメット国際推理小説賞 トロフェ813 バンカレッラ賞 |
親族 | 父:パコ・イグナシオ・タイボ一世 (小説家、ジャーナリスト) |
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パコ・イグナシオ・タイボ二世(スペイン語: Paco Ignacio Taibo II, 1949年 - )は、メキシコの小説家、ジャーナリスト、歴史学者。男性。スペイン北部のアストゥリアス州ヒホン生まれ。1958年にメキシコに移住し、1980年にメキシコに帰化。メキシコの首都メキシコシティ在住。メキシコシティのメトロポリタン自治大学(en)で歴史学教授を務めながら小説家としても活動している。国際推理作家協会の創設者の一人であり、スペインのヒホンで毎年開催される推理小説、歴史小説等の大会「セマナ・ネグラ」(es)を開始した人物でもある。
略歴
1949年、スペイン北部のアストゥリアス州ヒホンに生まれる。祖父はスペイン社会労働党の幹部。父のパコ・イグナシオ・タイボ一世(es)は小説家、ジャーナリスト。1958年、フランコ独裁政権下の迫害を逃れるため、家族とともにメキシコに移住。1968年にメキシコで起こったトラテロルコ広場の虐殺事件(トラテロルコ事件)を機に学生運動に参加する。その後ジャーナリズムの世界に入り、小説家としても活動を始める。1980年にメキシコに帰化した。
推理作家としては、1976年の"Días de Combate"(闘いの日々)に始まる私立探偵エクトル・ベラスコアラン・シェインシリーズなどを執筆している。また、1986年にはロシアの推理作家ユリアン・セミョーノフらとともに国際推理作家協会を創設。1987年には、故郷のヒホンで推理小説や歴史小説、SF小説等の大会「セマナ・ネグラ」(es)を開始するなど、実作以外でも推理小説界へ大いに貢献している。
小説では、スペイン語で書かれた最も素晴らしい推理小説に贈られるダシール・ハメット国際推理小説賞(国際推理作家協会主催)を三度受賞している。また、歴史学者としては『エルネスト・チェ・ゲバラ伝』でイタリアのバンカレッラ賞(en)を受賞している。
受賞歴
- 小説
- 1987年 - "Vida Misma"(生活そのもの)でダシール・ハメット国際推理小説賞受賞
- 1991年 - "Cuatro Manos"(四つの手)でダシール・ハメット国際推理小説賞受賞
- 1994年 - "La bicicleta de Leonardo"(レオナルドの自転車)でダシール・ハメット国際推理小説賞受賞
- 1994年 - 『三つの迷宮』(Cosa fácil)でフランスのトロフェ813(813推理文学友の会主催)外国作品賞受賞
- ノンフィクション
- 1998年 - 『エルネスト・チェ・ゲバラ伝』でイタリアのバンカレッラ賞受賞
日本語訳作品
小説
- 私立探偵ベラスコアラン(Belascoarán)シリーズ
- 三つの迷宮 (英訳版からの翻訳、訳:佐藤耕士、1994年7月、早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ、ISBN 9784150016128)(Cosa fácil (1977))(シリーズ第2作)
- その他
- 影のドミノ・ゲーム (訳:田中一江、1995年1月、東京創元社 創元推理文庫、ISBN 9784488292010) (Sombra de la sombra (1986))
ノンフィクション
- ゲバラ コンゴ戦記1965 (訳:神崎牧子、太田昌国、1999年1月、現代企画室、ISBN 9784773898071)(El año que estuvimos en ninguna parte: La guerrilla africana de Ernesto Che Guevara)(フロイラン・エスコバル(es)、フェリックス・ゲーラ(Félix Guerra)との共著)
- エルネスト・チェ・ゲバラ伝(上下巻) (訳:後藤政子、2001年7月、海風書房、ISBN 9784768488751 ISBN 9784768488768)(Ernesto Guevara, también conocido como el Che (1996))
参考文献
- 佐藤勘治「メキシコ・ミステリ事情:タイボ二世成功の理由」(早川書房『ミステリマガジン』1999年3月号)
- パコ・イグナシオ・タイボ二世『三つの迷宮』(1994年7月、早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 訳者あとがき(佐藤耕士)
- パコ・イグナシオ・タイボII『エルネスト・チェ・ゲバラ伝』下巻(2001年7月、海風書房) 訳者あとがき(後藤政子)
関連項目
外部リンク
- Paco Ignacio Taibo II, un espectador solidario(スペイン語) - インタビュー記事へのリンク
- .:···:. Diez Negritos .:···:..:···:.(スペイン語) - タイボ二世が参加しているブログ
- AIEP :: IACW(英語) - 国際推理作家協会公式サイト
- Semana Negra de Gijón(スペイン語) - セマナ・ネグラ公式サイト
「Paco Ignacio Taibo II」の例文・使い方・用例・文例
- フェーズIとフェーズIIで許容副作用を伴い効果的であることが示される治療あるいは薬品の大規模な臨床試験
- 1228年から1229年までの十字軍は、病気になった神聖ローマ帝国皇帝フレディリックIIで導いて、法王によって破門されました
- 330,000人の連合軍隊が敵火の下で絶望的な退却において、北フランスの浜辺から避難しなければならなかった世界大戦IIの陸海空共同の避難(1940年)
- 腎臓にアンジオテンシンIIができるのを阻止し、動脈を弛緩してくれる抗高血圧薬
- アンジオテンシンIIへのさきがけであるアンジオテンシンの生理学的に不活発な形態
- 高血圧を治療するのに用いられるアンギオテンシンII抑制剤
- ASCII文字セットは最も一般的に用いられている文字セットである
- 王を補足したと考えられるI歴代志とII歴代志の旧約聖書の旧名
- ウルガタ聖書(IIエスドラス書を除いて)に含まれるが、ユダヤやプロテスタント版の聖書では省略される旧約聖書の14冊
- I歴代志、II歴代志、エズラ、およびネヘマイアからの編集から成る外典
- フレディリック神聖ローマ帝国皇帝IIを破門して、聖地に対して新しい十字軍を計画していた1245年の西方教会の協議会
- キャサリンIIの愛人であり、1762年に彼女が権力を握る支援を行ったロシアの役員で政治家
- 遺伝的に第VIII因子が欠乏するために生じる血友病
- アンギオテンシンIをアンギオテンシンIIに変えるタンパク質分解酵素
- 血液凝固において、トロンビンは第XIII因子をフィブリンが分解しにくい凝血塊の形成を引き起こす(フィブリナーゼ)活性型に触媒する
- パーシングIIというミサイル
- SALTII条約という2国間軍縮条約
- SALTII条約という2国間軍縮条約の内容
- 宇宙開発事業団と航空宇宙技術研究所は,2004年にH-IIAロケットでHOPE-Xを打ち上げる計画をしていた。
- 72歳の映画監督と彼の息子は,9月25日,新作映画「バトル・ロワイアルII」の製作を発表するため,記者会見を行った。
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