NetWareを超えて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 07:35 UTC 版)
「ノベル (企業)」の記事における「NetWareを超えて」の解説
しかしながらノベルも多様化したため、大企業をターゲットにするために小規模ユーザーから離れたが、その後ノベルはNetWare for Small Businessで小規模ユーザーに再び焦点を当てようとした。ノベルは研究への投資を減らしたため製品管理ツールの改善が遅れたが、ノベルの製品は通常全く「改造」を必要とせず、それでも動作したという事実により助けられた。 ノベルはノーダの下で、マイクロソフトに挑戦するためと多くの人に解釈されている、一連の買収を行った。1993年6月、ノベルはAT&TコーポレーションからUNIX Systems Laboratoriesを買収し、UNIXオペレーティングシステムの権利を獲得した。さらにノベルは1994年にWordPerfect Corporationを買収し、ボーランドからQuattro Proを手に入れた。 当時のノベルの主要な革新の1つはNovell Directory Services (NDS) であり、これは現在ではeDirectoryとして知られている。1993年にNetWare v4.0が導入されると、NDSは古いBinderyサーバとNetWare 3.x以前にあったユーザー管理技術に取って代わられた。 ノベルは新しい競争に直面したため、1994年にノーダはRobert Frankenbergと交代された。ノーダ時代の買収は短命であった。1995年、ノベルはUNIXビジネスの一部をSanta Cruz Operation(英語版)に譲渡し、WordPerfectとQuattro Proは1996年にコーレルに売却された。1996年にはNovell DOSもカルデラ(英語版)に売却された。 1996年、ノベルはネイティブTCP/IPスタックを利用するプロプライエタリなIPXプロトコルへの依存をやめてインターネット対応製品に移行し始めた。前年に辞任したFrankenbergの後継者であるエリック・シュミットがCEOになった1997年に、この移行が推進された。さらにシュミット配下のChristopher Stoneが、シニア・バイス・プレジデントとして戦略と企業開発担当に就任した。 その成果が1998年10月にリリースされたNetWare v5.0である。NetWare v5.0はeDirectory上で利用および構築され、Novell Cluster Services (NCS、SFT-IIIの代替) やNovell Storage Services (NSS) などの新しい機能が導入された。NSSは、NetWareの初期バージョンで使用されたTraditional/FATファイルシステムの代替である。NetWare v5.0はNOSにネイティブTCP/IPサポートを導入したがIPXは依然としてサポートされていた。これは環境間のスムーズな移行ができるようにし、さらに環境の競合によりしばしば要求される「フォークリフトアップグレード」を避けるためである。同様に、Traditional/FATファイルシステムも依然としてサポートされるオプションのままであった。
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