NGC 300-OTとは? わかりやすく解説

NGC 300-OT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/12 09:59 UTC 版)

NGC 300」の記事における「NGC 300-OT」の解説

2008年5月14日撮影されCCD画像から、アマチュア天文学者のベルト・モナードは、NGC 300中に興味深く明る可視光突発天体 (optical transient、OT)を発見し、NGC 300-OTと名付けた。これは、赤経00h 54m 34.552s、赤緯37°38′31.79で、活発な星形成起こっている渦状腕中に位置している。画像の中では14.3等級であったNGC 300太陽の後から再び姿を現し直後2008年4月24日撮影され画像では、NGC 300-OTの明るさは、16.3等級以下だった。また、2008年2月8日画像それ以前画像では、明るさ確認できなかった。可視光突発天体ピーク明るさは、2008年5月15日の14.69等級であった発見時点で、可視光突発天体絶対等級MV13で、典型的なII型超新星比べて暗かったが、新星よりは明るかった。さらに、測光学的分光学的性質は、これが高光度青色変光星でもないことを示していた。ピーク以降明るさ2008年9月まで滑らかに減少し、また赤くなっていった2008年9月以降は、可視光明るさ減り方は緩やかになったが、強いHαの輝線持っていた。さらに、可視光スペクトルはほぼバルマー系列水素Ca II輝線、強いCa II H&K吸収線から形成されている。かつてのハッブル宇宙望遠鏡画像解析により、祖先となる恒星正確な上限明るさ決定され低質量の主系列星いっかくじゅう座V838星のように恒星同士融合爆発起こしていることが推測された。NGC 300-OTが発見されエリアのかつての分析により、70%の確からしさで、祖先となる恒星は、800万年から1,300万年前に爆発し、その質量太陽質量12倍から25であった推定された。 しかし2008年、かつてのスピッツァー宇宙望遠鏡画像から、明る中赤外線発する恒星がこの可視光突発天体位置発見された。この恒星は塵に隠され、R ≈ 300天文単位、T ≈ 300 K、Lbol ≈ ×106 L⊙の黒体アナログであった。これは、この可視光突発天体は、10太陽質量以下の低質量の恒星エネルギー爆発関係していることを意味する可視光突発天体II型超新星比べた光度小ささスペクトルの性質、塵に覆われている点等から、NGG 6946のSN 2008Sに近いものだと考えられている。 スピッツァー宇宙望遠鏡観測したNGC 300-OTのスペクトルは、8μm12μmところに太く強い輝線示したこのような性質は、炭素星原始惑星状星雲でも見られる

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