ND系ロードスターとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 01:41 UTC 版)
「アバルト・124スパイダー」の記事における「ND系ロードスターとの違い」の解説
同車は4代目ロードスターをベースとしているが、全体的に差別化されている。 また、日本国内仕様において4代目ロードスターの型式が「ND#RC」(ソフトトップ車とRFで共通。#部は搭載エンジンによって異なり、1.5L(P5-VP/P5-VPR)車は「5」、2L(PE-VPR)車は「E」)となるのに対し、124スパイダーは「NF2EK」となっている。CBA-NF2EK (MT) ABA-NF2EK(AT)と分類される メカニズム LSDについて、ロードスターではマニュアル車にのみトルクセンシング式スーパーLSDを装備(ただし国内仕様においてはソフトトップ車の「S」を除く)するのに対し、124スパイダーではオートマチック車を含む全車にトルクセンシング式LSDを装備する。 エクステリア ロードスターではフロントもリアも上下左右を大きく絞り込んでいるが、アバルト124スパイダーではフロントグリルや灯火類を大きめとし、押し出しの効いたデザインとなっている。 全長は124スパイダーが139 mm長く、トランク容量も約8.5 L大きい。 ロードスターのトランクオープナースイッチは、トランクリッドとリアバンパーが繋がったデザインになっているためバンパー下部にあるが、124スパイダーはバンパー上部にある。 ロードスターの日本仕様はリアフォグランプを装備しない(オプションとしても設定されていない)のに対し、124スパイダーでは日本仕様にもリアフォグランプを装備する。また、リアフォグランプの装着位置はロードスター(リアフォグランプ非装備の地域(日本、北米、オーストラリア及びニュージーランドなど)を除く)のリアバンパー下端にある後退灯(仕向地によって左右どちらかの後退灯と入れ替える)位置に対し、124スパイダーはリアバンパー下部中央となる。 インテリア インテリアはほとんど同一だが、わずかな違いがある。 ステアリングセンターのマツダCIの部分をアバルトのマークに変更し、ステアリング自体もステアリングのセンターを示すために上部中央だけ赤い革に変更されている。また、センターアームレスト表皮にサソリのマークも入る。 ロードスターのS leather packageは合皮部分がアルカンターラになっている。 スピードメーターはロードスターが200 km/hまで表示されているのに対し、124スパイダーは270 km/hまで表示されている。 また、124スパイダーではドア内側が使いやすい形状に変更され、シフトノブの形状も変更された。但し、日本仕様におけるワイパースイッチとターンシグナルスイッチの位置は日本国内向けロードスターと同じである。 ロードスターではオートマチック車にのみ変速制御を切り替えるドライブセレクションスイッチをシフトレバー周辺に配置するのに対し、124スパイダーではマニュアル車にも同位置に特性切り替えスイッチを装備するが、124スパイダーではトランスミッションの制御ではなくエンジンの制御を切り替えるSPORTモードスイッチとして動作する。 カーナビゲーションシステム及びインフォテインメントシステム どちらもマツダコネクトを取り入れているが(フィアット名は「FIAT CONNECT 7.0」)、ロードスターは始動時にマツダのロゴが表示されることに対し、124スパイダーでは始動時にアバルトのロゴが表示される。 トランスミッション マニュアル・トランスミッションについて、ロードスターでは新規開発したFR用SKYACTTIV-MTによって軽量化を図っている。一方124スパイダーでは過給エンジンを用いる故のトルク対応や今後の発展性を鑑みて、トランスミッションベルハウジングを取り入れるなどしてより許容トルクの大きなNC系ロードスター用のトランスミッションを採用している。 オートマチック・トランスミッションは同一のアイシンAW(現:アイシン)製6速電子制御AT(SKYACTIV-DRIVE)を用いるが、ディファレンシャルの最終減速比は異なる設定とされている。
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