Konzert für Klavier und Orchester a-Moll Op.54とは? わかりやすく解説

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シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
シューマンピアノ協奏曲 イ短調Konzert für Klavier und Orchester a-Moll Op.54作曲年: 1841,'45年  出版年1846年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro1600 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Intermezzo5分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro vivace1130秒 No Image

作品解説

執筆者: PTNA編集部

唯一完成されピアノ協奏曲それまでたくさんのピアノ独奏曲歌曲書きつづけたシューマンであったが、1838年には自ら「ピアノは私にとってあまりに窮屈になってきた」と語り前後にも4つの「交響曲」をはじめ数々オーケストラ作品残した。さてこの曲は第1楽章1841年、第2、3楽章1845年作曲だが、ロマン派の他の多く協奏曲ピアノあくまでもきらびやかなヴィルトーゾ性を追及させることを最優先しているのとは少々異なり時にはピアノオーケストラ伴奏受け持った一つメロディーをかけあったりと、ピアノ多分にオーケストラ楽器一つとして扱っているところに、後にたくさん残した素晴らし室内楽曲予兆感じられる
第1楽章:短いオーケストラによるドミナント投げかけにピアノ連続する下降和音答え極めてドラマティックに幕をあける。第1主題はまずオーボエによって一度きいたら忘れられないメランコリックテーマ奏でられ、すぐにピアノによって模倣されるそのあとメロディーは再びオーケストラ移り長い駆け引きの後第1主題発展させた第2主題現れる。ここでもはじめピアノ管楽器によるメロディー伴奏を受け持つが、このアルペジオによる伴奏形が実はかなりの超絶技巧である。展開部ではテンポ標示が「Andante」に変わり思いがけない変イ長調で再び第1主題モティーフ現れるその後は突然冒頭下降音型がオーケストラとの掛け合い最高潮まで盛り上がったところで第2主題発展型に続き落ち着いたところで再現部迎える。もともとこの楽章作曲され時期的に構成的にも独立した楽曲として構想されたと思われる
第2楽章Intermezzo 「間奏曲」という題にふさわしい短い楽章である。軽く愛らしい主題ピアノオーケストラ掛け合い進み中間部一転してチェロによる朗々としたメロディーピアノ伴奏し間合い的にピアノによるカデンツ挿入される第1楽章モティーフの後はそのまま第3楽章突入する
第3楽章打って変わってイ長調明るホルン五度テーマがここではピアノによって奏されオーケストラ伴奏する
途中でピアノが本来の三拍子オケヘミオラ掛け合いアルペジオ主体とした軽いピアノソロに続くが、これがまたくせもの軽さ和声進行をはっきりきかせるのは至難の技である。コーダサブドミナント余韻を残すように始まり最後華々しく分散オクターブで終わる。 




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