ID5ケタ時代とは? わかりやすく解説

ID5ケタ時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/20 18:45 UTC 版)

アスキーネット」の記事における「ID5ケタ時代」の解説

asc7000〜は、同じシステム使った他のBBSシステム用に割り当てられていたため、ユーザー1万人を超えるID5桁移行することになったIDユーザー使用歴が分かってしまうシステム問題があったため、当初のasc0000〜9999まではasc10000〜asc19999とし、新規申し込みには、asc00000〜を発行した4桁時代ユーザーには不満を漏らすものも多かった結果的にその後平和な雰囲気生む判断だったといえよう有料化するまでには約2万5千のIDがあり、有料化後はpcs00000〜に移行したこの頃通信速度300〜2400bpsで、CTERMに代表される通信ソフト画面表示されていくスピードは、まだ目で追えるものであったホストVAX-11には、1988年有料化までに数ギガバイト程度データー溜まった。殆ど全て文字情報であることを考えると、当時としては非常に巨大なデーターであったまた、最初2万までのID発行システムには重大なバグがあった。8ランダムな数字割り当てるスクリプト組んだはずであったが、実際には85634927,56349278,・・・,78563492までの8種が繰り返し現れる杜撰なデフォルトパスワードを印刷してユーザー届けていたことが、実験開始数年誰にも気付かれ放置されていた。チャット会話をしていたjunk.test常連高校生達のグループが、受け狙いでたまたま仲間自分のデフォルトパスワードを晒した事を発端として広まりその後都内高校生10数人中心としたグループによる休眠中のID使ったハッキング横行した自分IDハックすればすぐにばれてinfomixのパスワードが*になってしまうため、「星になる。」と言われていた。また毎日ID8つづずつインクリメント/デクリメントして、仲間には誰だかが分かる様になっていた)。2万人の登録があっても一度ログインていないIDが殆どであったため実害無かったが、一定期間ルート権限奪取されており(mako-o事件)、アスキーネットVAX-11だけでなく他のシステムへの踏み台にもなっていた。運営側血眼になってバックドア探したが、自分達が作ったふざけた名前のトラップ逆にバックドア作り変えられているとは夢にも思わず、これは有料化されるまで残るに至った19851988年には、アスキーネットには常時50人〜100人の一般ユーザーログインしていたが、常にそのうち1割程度の者がBBSシステムだけでなく公開終了したゲームrogue)をしたり、uucpJUNET繋がったBSDシステムとして使い続けていた。また、慢性の回線不足で非常に接続しにくかったため、アスキー社員や他のユーザー切断して仲間つないだり、infomixで管理されていた他のユーザー個人情報を見る等、不正が横行した。しかしこの時代運営側と、BBSアクティブユーザーでもあった彼らの連夜繰り広げられる深夜攻防により、単純なセキュリティホール有料化までには無くなり有料化移行比較安全なシステムとなった前述バックドアが、トラップ自体運営側にとって遊び範疇であったことが幸いになり有料化をもってアクセスできなくなったことは、その後アスキーネットにとって非常に幸運だったいえようunixといって当時一般のパソコンユーザーには全く馴染み無く攻守それぞれ互いに知り合いであった長閑な時代象徴である。

※この「ID5ケタ時代」の解説は、「アスキーネット」の解説の一部です。
「ID5ケタ時代」を含む「アスキーネット」の記事については、「アスキーネット」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ID5ケタ時代」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ID5ケタ時代」の関連用語

ID5ケタ時代のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ID5ケタ時代のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアスキーネット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS