P検
別名:ICTプロフィシエンシー協会
「P検」(ICTプロフィシエンシー検定試験)とは、ICTプロフィシエンシー検定協会(P検協会)を主催者として株式会社ベネッセコーポレーションが運営している資格試験である。
【P検の概要】
P検は、「公平・公正・中立」の三本柱のもとに「総合的なICT活用能力を問う」ことを旨とする試験である。これは特定の企業の製品の扱いに偏ることなく、特定分野の知識や技能に偏ることもない、一般的で汎用的なICTの知識を問うということである
「P検は」公式に用いられている通称であり、正式名称は「ICTプロフィシエンシー検定試験」である。なお、2010年代初頭より以前は「パソコン検定試験」と呼ばれていた。もともとはパソコン検定試験の略称が「P検」だった。
用途
P検は総合的なICT活用スキルとはかる試験であり、「ICTを活用した問題解決能力」、とりわけ「企業の職場で求められているICT活用スキル」の水準を図る指標となる。P検合格を目指し勉強することで知識を身につけ、P検に合格することによって知識を身につけていると証明できる。
【P検の語源・由来】
「プロフィシエンシー」は英語でproficiencyと綴り、「熟達していること」を意味する。形容詞proficientから派生した名詞である。P検協会では「プロフィシエンシー」を「知識や技能を現実の状況に応じて発揮する能力のこと」であると述べている。
【P件の種類】
P検は「5級」から「1級」まで、(準2級を含む)全6等級に分かれている。5級は基礎知識の有無を問う内容であり、級が上がるにつれて「どのようなものかを説明できる」スキルや「知識や技能を駆使した問題解決や目的達成ができる」スキルが問われる。1級になると情報セキュリティや業務プロセス改善、企業内ネットワーク構築といった分野の知識も問われる。
基礎的なIT・ICTの知識や技能を問う試験としては、P検のほかに「MOS」「ITパスポート」などもある。
MOSは「Microsoft Office Specialist」の略であり、マイクロソフトが認定する、マイクロソフトオフィスの扱いに特化した認定資格である。
ITパスポート(ITパスポート試験)は職業人に求められる情報処理技術に主眼をおいた試験であり、経産省が主催する国家資格である。P検は学生を受験者の中心としており、学習指導要領にも高水準で準拠している。ITパスポート試験はどちらかといえば社会人が主な対象となっている。なおP検にもITパスポート試験にも学生か社会人かといった区分による受験資格の制限などはない。
参照リンク
P検
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