Halloween I・II
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「ハロウィーン文書」の記事における「Halloween I・II」の解説
Halloween I「Open Source Software: A (New?) Development Methodology」およびHalloween II「Linux OS Competitive Analysis: The Next Java VM?」は、1998年8月にマイクロソフトのプログラムマネージャーであるビノード・バロポシルが社内文書として作成した。1998年10月にエリック・レイモンドによりリークされた。 Halloween IはOSSのコンセプトと、それによるマイクロソフトの製品とサービスへの影響の可能性についての詳細を紹介している。そこではOSSの強みと弱みについて述べられている。 Halloween IIは Linuxの基本構成とUnix・Windows NTとの関係について述べられている。 マイクロソフトは、従来のマーケティングにFUD戦略・3E戦略を使っていることを内部的には認識・理解していた。FUD戦略の例としては、存在しない製品の発表や、Windowsの立場をゆるがす競合製品の悪評を広めるなどを挙げた。3E戦略の例としては、既存のプロトコルを拡張して新しいプロトコルを開発、そしてプロトコルとアプリケーションを非共有とする手法を挙げた。OSSと競合・競争する方法の検討において、オープンソースプロジェクトがサーバー市場に参入できる理由の1つに標準化されたプロトコルを使用している点にあると指摘し、FUD戦略・3E戦略で食い止められると提案している。同時に、OSSは長期に渡り信頼性を勝ち取っており、FUD戦略で戦うことは難しく、近年のインターネットの事例研究に非常に劇的な証拠があり、商用製品は過去のものとなりOSS製品に置き換わりうるとも述べている。 Halloween I・IIは2007年1月16日に、Microsoft対Comes訴訟での証拠品として提出されている。
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Halloween III
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「ハロウィーン文書」の記事における「Halloween III」の解説
Halloween III「Microsoft's Reaction to the "Halloween Memorandum"」は、1998年11月5日にMicrosoft NetherlandsからI・IIを説明する声明発表としてコメントされ、同日にエリック・レイモンドが注釈をつけて公開した。 声明は、I・IIに対するマイクロソフトの最初の正式な回答で、それまでは本当にマイクロソフトの資料であるという保証はなかったが、リーク文書の信頼性については既に確認されていた。それらの文書は競合製品調査として「日常的で適切なものである」と述べられ、加えてマイクロソフトのLinuxに対する「公式な立場」ではないと補足された。Linuxに対してはWindows NTの競合製品と見なされることがあるが極僅かな話でマイクロソフトにとって脅威のある製品ではなく、Linuxは知的財産権に違反しない限りは長期的には大きく成長することはないだろうと述べている。声明は単純な応答であったが、多くの点が後のマイクロソフトの公式見解に組み込まれた。 また、1998年11月5日にマイクロソフトのグループマーケティングマネージャーEd Muthから同様の見解が発表されている。
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