Halloween VII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 08:44 UTC 版)
「ハロウィーン文書」の記事における「Halloween VII」の解説
Halloween VII「Survey Says」は、2002年9月にマイクロソフトがドイツのベルリンオフィスで開いた社内のLinux戦略検討会議で用いられた内部文書を含む。2002年11月5日にエリック・レイモンドによりリークされた。 マイクロソフトの内部文書は「Research E-Bulletin: Attitudes Towards Shared Source and Open Source Research Study」のタイトルで収録されている。内部文書では、オープンソース・Linux・シェアードソース・GPLについて考察している。シェアードソースとは、2001年からマイクロソフトが開始しているマイクロソフト製品のソースコードを非競合企業・組織と共有するプロジェクトである。GPLとは、フリーソフトウェア財団が策定したソフトウェアに適用するコピーレフト・ライセンスである。 OSSとLinuxが全世界で80%前後の支持があることを認めた上で、Linuxを支持する一番の理由に低いTCOがあり、同様に低いTCOを与えるマイクロソフトのシェアードソースが40%程度の支持があると説明している。これは、WindowsがLinuxより低いTCOであると述べていた同社の多数の資料と矛盾した内部見解である。 OSS・Linux・GPLに対する批判は戦略的に効果的ではないと強調し、時にはバックファイアーになると注意している。また、この文脈上で、逆効果のため使うべきではない例として「GPLはウイルス的である」という表現を挙げている。この用例はマイクロソフトの意図とは反対にマイクロソフトがGPLを批判した著名な例として取り上げられている。
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