F60とは? わかりやすく解説

F60

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/01 14:39 UTC 版)

フェラーリ・F60」の記事における「F60」の解説

F60は、「1950年F1参戦開始から60年」を意味する2009年レギュレーション改正により、空力デザイン様々な規制を受けることになったフロントウイングリヤウイングともに2008年シーズン走ったF2008とはまったく違うデザインとなっている。フロントウイング2段式のままで、アッパーエレメントは装着されているが、中央部分エレメント1枚のみ制限されているため、F2008のようなノーズとの接合見られず、翼端板接続されているのみである。また、ノーズ前方大きく延長され、ウイングステーも、ノーズから大きくウイング向かって前方突き出している。リヤウイングシンプルな2枚エレメントで、補強のためにリヤクラッシャブルストラクチャーからステーによっても支持されている。後に、レギュレーション制限受けていないリヤウイング中央部分スリット入れて擬似的3枚エレメントウイング同等効果持たせたものに交換されている。 フロント周りは特にエアロダイナミクス面での制限厳しいため、F2008まではサイドポンツーン上端からステー伸ばしてミラーをつけていたが、F60ではサイドポンツーン外側にアンダーフロアから垂直にステー伸ばすとなっている。そして、そのステー複雑な形状描き、ポッドフィンとして空力的に活かせるようにもなっている。サイドポンツーン前端ステー装着するために、クラッシャブルストラクチャー収めている部分であるインテーク車体側を除いて縁の部分途中で一旦後退した形状となっている。その他にも、小さなバージボードも装着されている。このバージボードは厳し規定の中で装着されているため、従来マシンよりも小形である。 インダクションポッドは大型化され、正面から見ると縦長楕円となったウイングレットチムニーといったパーツなくなり、シャークフィンが廃止されたので、すっきりとしたリヤカウルとなっている。また、上方排気のためのカバーも完全になくなり、エギゾーストパイプが直接外にむき出しとなっていた。この部分違法ボディワークとして扱うことのできるエギゾーストパイプは使用禁止)であると他のチームから指摘されている。その指摘受けてか、1月22日以降のムジェロテストではパイプ短くなっている。その後様々なタイプのエギゾーストパイプがテストされた。 KERSマニエッティ・マレリ共同開発したものがF60に搭載されているが、当初開発の遅れから、開幕戦オーストラリアGPから使用するかどうか未定だった。結局開幕戦からKERS搭載することが発表された。 発表当日1月12日に、レースドライバーであるフェリペ・マッサが、ムジェロサーキットでF60のシェイクダウン行ったまた、この車からカラーリング2007年モナコGPから2008年ブラジルGPまでのダークメタリックレッドから以前明る赤色に近いパールレッドに変更された。

※この「F60」の解説は、「フェラーリ・F60」の解説の一部です。
「F60」を含む「フェラーリ・F60」の記事については、「フェラーリ・F60」の概要を参照ください。

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