EFIおよびこのフレームワークを用いたプラットフォーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 01:22 UTC 版)
「Unified Extensible Firmware Interface」の記事における「EFIおよびこのフレームワークを用いたプラットフォーム」の解説
インテルの最初のItaniumワークステーションとサーバは2000年にリリースされ、EFI 1.02を実装している。 ヒューレット・パッカードの最初のItanium 2システムは2002年にリリースされ、EFI 1.10を実装している。これらはWindows、Linux、FreeBSD、HP-UXが起動できた。2003年6月にはOpenVMSもサポートされている。 DIG64仕様に従ったEFI互換ファームウェアを搭載したすべてのItaniumとItanium2システム。 2003年11月、ゲートウェイは、Gateway 610 Media Centerに、x86のWindowsベースのコンピュータシステムとしては初めてこのフレームワークをベースとしたファームウェアである、Insyde SoftwareのInsydeH2Oというファームウェアを導入した。このファームウェアではまだWindowsを起動するために、Compatibility Support Moduleを使ってレガシーSystem BIOSを実装していた。 2006年1月、アップルはインテルアーキテクチャ (IA-32) をベースとした最初のMacintosh (Intel Mac) を出荷した。このシステムは以前のPowerPCベースのシステムに採用していたOpen Firmwareに代わって、EFIを採用していた。2006年4月5日、アップルは Boot Camp と呼ばれるソフトウェアをリリースした。これには Windows XP または Vista をユーザが既存のパーティションを壊さずに簡単にインストールできるツールと、Windows XP用のドライバディスクを提供している。ここでもまたファームウェアアップデートを通じて、EFI実装に加えてレガシーSystem BIOSのサポートが追加された。続くMacintoshの機種ではより新しいファームウェアが入った状態で出荷されている。2014年現在のMacintoshは、Winodows 7以降のみに対応し、Windows XPのようなレガシーSystem BIOSを使ってロードされるOSを起動できない。 非常にメジャーなインテルのマザーボードは、このフレームワークをベースとしたファームウェアを搭載して出荷されている。2005年では、100万台以上インテルのボードがこのフレームワークを搭載して出荷されている。新型のモバイルやデスクトップ、サーバ製品ではこのフレームワークを用いて2006年に出荷が開始されている。すぐにすべてのIntel 945チップセットを採用しているボードはこのフレームワークを搭載することになるだろう。しかし、製品用のファームウェアはEFIをサポートせず、レガシーSystem BIOSに限定している。 2005年以来、EFIはXScaleをベースとする組み込みシステムのようなPC以外のアーキテクチャにも実装されている。 NT32を含むEDKによってWindowsアプリケーション内でEFIファームウェアおよびEFIアプリケーションを動作させることができるようになった。ただし、EDK NT32 では直接的なハードウェアアクセスは許されていない。つまり、EDK NT32 のターゲットとしてどんなEFIアプリケーションも実行できるわけではない。2007年、ヒューレット・パッカードはEFI互換ファームウェアを用いた高機能プリンタ8000シリーズをリリースした。 2008年、x86-64 システムでのUEFI採用が増えた。その多くは Compatibility Support Module (CSM) を使ったBIOSベースのOSのブートしか許していないが(従ってユーザーにはUEFIベースであることが明示されていない)、UEFIベースのOSのブートを許すシステムも出てきている。例えば、IBM x3450 サーバ、ClickBIOSを搭載したMSI製マザーボード、HP EliteBookノートPCなどがある。 2009年、IBMはUEFIを搭載した System x マシンや BladeCenter マシンを出荷した。デルもUEFIを搭載したサーバを出荷している。他にも UEFI のホワイトペーパーに採用例が挙げられている。Sandy Bridge PC プラットフォームの多くはUEFIを採用している。
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