特別指定選手制度 (メジャーリーグサッカー)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 02:07 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動メジャーリーグサッカーにおける特別指定選手制度(Designated Player Rule)は、2007年に採用されたサラリーキャップに関する規定である。特別指定選手第1号にはMFデヴィッド・ベッカムが認定されたため、ベッカム・ルール(the Beckham Rule)とも呼ばれる。
メジャーリーグサッカーの各選手にはサラリーキャップ(年俸総額の上限制度)が導入されているが、各クラブが選手のサラリーキャップの範囲外で最大2人まで獲得することを認めたのがこの制度である。この制度により、それまでの規定では獲得が困難だったFWティエリ・アンリやDFラファエル・マルケスなどのスター選手がメジャーリーグサッカーに進出するようになった。
概要
2006年のサラリーキャップは約190万ドルと推定されており[1]、その額は2007年が210万ドル、2008年が230万ドルと上昇している[2][3]。2010年のサラリーキャップは255万ドルと予想され、2014年末の規則の期限切れまで年5%ずつ自動的に加算される。
この規則は、国際的に認識されたイングランド人MFデヴィッド・ベッカムのカリスマ性から利益を見込み、サラリーキャップ外での獲得を目論んだメジャーリーグサッカーのクラブによって、非公式にベッカム・ルール(the Beckham Rule)との通称が付けられていた[4]。その後、ベッカムはロサンゼルス・ギャラクシーに入団し、この制度が適用された初めての選手となった。ベッカムの年俸は基本給が650万ドルであり、前所属のレアル・マドリードが50%を保有する肖像権、保証金、ユニフォームの販売枚数による配分、契約金などによって最大900万ドルまで昇給する[5]。
現在の特別指定選手
- 2020年3月3日 [6]現在
過去の特別指定選手
- 2020年3月3日現在、すでに退団した選手を含む通算人数。
脚注
- ^ Goff, Steven (2006年4月26日). “Palencia Has Richest MLS Salary”. Washington Post 2007年12月1日閲覧。
- ^ Mickle, Tripp (2007年11月26日). “Debate highlights MLS salary cap split”. Sports Business Journal 2007年12月1日閲覧。
- ^ Bell, Jack (2009年3月18日). “In M.L.S., Designated Players Do Not Guarantee Great Expectations”. New York Times 2009年3月18日閲覧。
- ^ Lansley, Pete (2007年4月13日). “Becks could be the next American idol”. The Telegraph 2007年12月1日閲覧。
- ^ “Beckham hopes to make US history”. BBC. (2007年1月12日) 2007年12月1日閲覧。
- ^ “A Look into NYCFC's 2014 Payroll (or "David Villa is making k")”. Empire of Soccer. 2016年5月4日閲覧。
外部リンク
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