『Complete NIAGARA SONG BOOK』(コンプリート・ナイアガラ・ソング・ブック)は、2025年3月21日 (2025-03-21)に発売されたNIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL名義による大滝詠一通算6作目のインストゥルメンタル・アルバム。
解説
大滝詠一が自身の楽曲をストリングス・アレンジメントで再構成した『SONG BOOK』シリーズは、ビーチ・ボーイズの『ビーチ・ボーイズ・ソングブック』がヒントになっていると言われている。これまでに1982年 (1982)に『NIAGARA SONG BOOK』[注釈 1]、1984年 (1984)に『NIAGARA SONG BOOK 2』[注釈 2]が、それぞれリリースされていたが、ついに、シリーズ完結として第3弾『NIAGARA SONG BOOK 3』[注釈 3](ディスク1)がリリースされた。これまでにも“Anniversary Edition”などのボーナス・トラックで発表されてはいたが今回、1枚のアルバムにまとめられた。「白い港」と「Dream Boy」は『NIAGARA SONG BOOK』[注釈 1]制作時にレコーディングされながらも未使用となったアウトテイク。「白い港」は配信限定の『NIAGARA SONG BOOK 40th Anniversary Edition』[注釈 4]に収録されていた。「Dream Boy」は2020年 (2020)の『Happy Ending』[注釈 5]にも収録されていたが、本作収録のヴァージョンはそれとは異なり、大滝によるスキャットが入っていない。「Tシャツに口紅」は今回が初出。『NIAGARA SONG BOOK 2』[注釈 2]発売前に告知されながらも未収録となった曲。「うれしい予感」のストリングス・ヴァージョンは『SNOW TIME』[注釈 6]収録のものとは異なる。本作の最初と最後に収録された「Niagara Moon」と「Niagara Moon (Reprise)」は、2015年 (2015)にリリースされた『NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition-』の中で「Niagara Moon Strings」として収められていたもの。坂本龍一が初めて本格的なストリングス・アレンジを手掛けた曲として知られているが、本作ではイント ロの前にスタジオ内での大滝の喋り声が入っている[book 1]。
ディスク2は『NIAGARA SONG BOOK』[注釈 1]と『NIAGARA SONG BOOK 2』[注釈 2]の2作品をカップリングで収録。そして、ディスク3は『NIAGARA SONG BOOK RARITIES』と題されたレア・トラック集。「スピーチ・バルーン」は、かつて大滝がDJを務めていたラジオ番組のタイトルで、その「ナイアガラ・インストゥルメンタル・コレクション」の放送回が収録されている。さらに、メドレーで収録された「てぬぐいバージョン」とは大滝による造語で、カラオケの対義語となるもの。この後に続く「アカペラバージョン」は、ストリング・セクションだけを抜き出したストリングスのアカペラということになる[book 1]。
パッケージ、アートワーク
『NIAGARA SONG BOOK』[注釈 1]での永井博、『NIAGARA SONG BOOK 2』[注釈 2]での河田久雄に続き、本作ではわたせせいぞうによる描きおろし新作イラストがデザインされており、このイラストは単品でアナログ盤としてリリースされる『NIAGARA SONG BOOK 3』[注釈 3]にも使われている。また、初回仕様には『NIAGARA SONG BOOK』『NIAGARA SONG BOOK 2』のデザインB3サイズポスター2枚が封入されている[web 2]。
未発表音源をメインに構成された全10曲を収録した新作『NIAGARA SONG BOOK 3』によるDisc-1、1982年に発表された『NIAGARA SONG BOOK』と1984年の『NIAGARA SONG BOOK 2』との2作品をカップリングしたDisc-2、そして、未発表音源や大滝のラジオトークを収録したスペシャル・ディスク『NIAGARA SONG BOOK RARITIES』によるDisc-3で構成されたCD3枚組パッケージ。永井博によるジャケットの『NIAGARA SONG BOOK』と、河田久雄のイラストデザインの『NIAGARA SONG BOOK2』、2枚のB3サイズポスターを封入。
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