クローヴィス2世 (フランク王)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 05:58 UTC 版)
クローヴィス2世 Clovis II |
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ネウストリア王 ブルグンド王 |
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在位 | 639年 - 657/8年 |
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出生 | 637年 |
死去 | 657/8年11月27日 |
埋葬 | サン=ドニ大聖堂 |
配偶者 | バルティルド |
子女 | クロタール3世 キルデリク2世 テウデリク3世 クローヴィス3世? |
王朝 | メロヴィング朝 |
父親 | ダゴベルト1世 |
母親 | ナンティルド |
クローヴィス2世(Clovis II, 637年 - 657/8年11月27日)は、メロヴィング朝の5代目の国王(在位:639年 - 657/8年)。
生涯

ダゴベルト1世と王妃ナンティルドとの息子。異母兄にアウストラシア王シギベルト3世がいる。
父が639年に死去したため、ネウストリア=ブルグントの王として即位。幼少であったため、母のナンティルドは彼女が死ぬ642年まで摂政として宮宰アエガとともに統治した[1][2]。宮宰アエガの死後は、ダゴベルト1世の母ベルテトルドの親戚にあたるエルキノアルドが宮宰となったが[2]、649年にクローヴィス2世の王妃となったバルティルドは、アングロサクソン人の奴隷出身であり、かつてエルキノアルドの家内奴隷であったため、エルキノアルドは宮廷内で15年にわたり強い影響力を保持した[3]。
657年もしくは658年に死去、サン=ドニ大聖堂に埋葬された。
クローヴィス2世の死後、息子クロタール3世が即位し、王妃バルティルドが摂政となった[4]。バルティルドはネウストリア中心の中央政権政策を試み、ブルグント王国の自立をはかった司教の抹殺を行ったとされる[4]。世俗の貴族と変わらない生活を送る司教に圧力をかけ、司教権力下にあった修道院を保護、重視する政策が、後の修道院の大領主化の制度的起源となった[4]。バルティルドはクロタール3世が成年に達した662年に、宮宰エブロインにより、自身の建てたシェル修道院に追放され[2]、そこで死去した[5]。
子女
649年、アングロサクソン人奴隷であったバルティルドを妻にし、3男をもうけた[6]。
他にクローヴィス3世が子供だと言われているが、クローヴィス3世の父についてはテウデリク3世、クロタール3世ともされるなど諸説ある。これらいずれの場合もクローヴィス2世から見れば、クローヴィス3世は実の孫ということになる。当時のアウストラシア貴族はクロータール3世の嫡出児であると主張している。このようにクローヴィス3世の出自の詳細は分かっておらず、そもそもメロヴィング家の人間ではなかった可能性すらある。その為、クローヴィス3世は正式なフランク人の王に数えられないことも多い。
脚注
参考文献
- 柴田三千雄 他 編『世界歴史大系 フランス史 1』山川出版社、1995年
- レジーヌ・ル・ジャン 『メロヴィング朝』 白水社、2009年
関連項目
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「Clovis II」の例文・使い方・用例・文例
- フェーズIとフェーズIIで許容副作用を伴い効果的であることが示される治療あるいは薬品の大規模な臨床試験
- 1228年から1229年までの十字軍は、病気になった神聖ローマ帝国皇帝フレディリックIIで導いて、法王によって破門されました
- 330,000人の連合軍隊が敵火の下で絶望的な退却において、北フランスの浜辺から避難しなければならなかった世界大戦IIの陸海空共同の避難(1940年)
- 腎臓にアンジオテンシンIIができるのを阻止し、動脈を弛緩してくれる抗高血圧薬
- アンジオテンシンIIへのさきがけであるアンジオテンシンの生理学的に不活発な形態
- 高血圧を治療するのに用いられるアンギオテンシンII抑制剤
- ASCII文字セットは最も一般的に用いられている文字セットである
- 王を補足したと考えられるI歴代志とII歴代志の旧約聖書の旧名
- ウルガタ聖書(IIエスドラス書を除いて)に含まれるが、ユダヤやプロテスタント版の聖書では省略される旧約聖書の14冊
- I歴代志、II歴代志、エズラ、およびネヘマイアからの編集から成る外典
- フレディリック神聖ローマ帝国皇帝IIを破門して、聖地に対して新しい十字軍を計画していた1245年の西方教会の協議会
- キャサリンIIの愛人であり、1762年に彼女が権力を握る支援を行ったロシアの役員で政治家
- 遺伝的に第VIII因子が欠乏するために生じる血友病
- アンギオテンシンIをアンギオテンシンIIに変えるタンパク質分解酵素
- 血液凝固において、トロンビンは第XIII因子をフィブリンが分解しにくい凝血塊の形成を引き起こす(フィブリナーゼ)活性型に触媒する
- パーシングIIというミサイル
- SALTII条約という2国間軍縮条約
- SALTII条約という2国間軍縮条約の内容
- 宇宙開発事業団と航空宇宙技術研究所は,2004年にH-IIAロケットでHOPE-Xを打ち上げる計画をしていた。
- 72歳の映画監督と彼の息子は,9月25日,新作映画「バトル・ロワイアルII」の製作を発表するため,記者会見を行った。
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