BAAの誕生
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「1946-1947シーズンのBAA」の記事における「BAAの誕生」の解説
BAA設立以前にもバスケットボールリーグは存在した。1891年に、マサチューセッツ州スプリングフィールドのYMCA訓練校に勤めるカナダ人体育講師、ジェームズ・ネイスミスがバスケットボールを考案して以来、バスケットは室内球技の人気種目として全米に瞬く間に普及した。世界初のプロリーグはバスケット考案から僅か7年後の1898年に設立され、National Basketball League(NBL)が誕生した。当初6チームで始まったNBLは世界大戦などの影響で何度か解散の憂き目に遭ったが、1937年に再組織された。1926年には東海岸や五大湖の都市を中心としたAmerican Basketball League(ABL)が設立される。 いずれのリーグも資金繰りが上手くいかず、常に財政難にあった。また当時バスケットと言えばカレッジバスケを指し、プロバスケは市民権を得られるまでには至らず、地方リーグとして細々と活動していた。 そして1946年6月6日にBasketball Association of America(BAA)が誕生する。第二次世界大戦が終結した翌年のことである。BAAもやはり常に財政難にあり、またカレッジバスケの人気の前に苦戦することになるが、NBLがアメリカ中西部を基盤としたのに対し、BAAはニューヨークなどの東部大都市を基盤としたことが優位に働き、後にNBLを吸収合併するなどして発展していくこととなる。 とは言え設立当初のBAAはささやかな組織に過ぎず、設立の目的もプロアイスホッケーのNHLやAHLの球団オーナーたちが所有するアリーナの空き時間を、埋めるためであった。初代のコミッショナーにはAHLの会長だったモーリス・ポドロフが就任した。 BAAは11都市11チーム、東と西に分かれた2デビジョン制で始まった。なお、現在も本拠地を変えることなく存続しているのはボストン・セルティックスとニューヨーク・ニッカーボッカーズ(通称:ニックス)の2チームだけである。BAA、その後のNBAと続く長い歴史の最初の試合は11月1日、カナダのトロント市で、ニューヨーク・ニックス対トロント・ハスキーズのカードで行われ、68-66でニックスが勝利した。レギュラーシーズンは各チーム60試合を戦い、各デビジョンから上位3チームがプレーオフに進出する。
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