BABIPの活用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 09:22 UTC 版)
BABIPが.300を大幅に下回れば、その年は運が良かったと判断され、翌年以降成績の下落が予想される。BABIPが高ければその反対である。松坂大輔を例に挙げると、2007年は平均的なBABIP.299で防御率は4.40だったが、2008年は平均を大きく下回るBABIP.258で防御率は2.90だった。このことから、2008年の成績向上は低いBABIPに恵まれた事によるもので、BABIP(運)が平均値に戻れば2007年に近い成績になっていた可能性が高いと推測できる。翌2009年は、BABIP.380という不運にも遭い防御率5.76に終わった。 松坂大輔の年度別成績(2007-2010)年度防御率FIPBABIP平均BABIP2007 4.40 4.23 .299 .302 2008 2.90 4.03 .258 .297 2009 5.76 5.09 .380 .298 2010 4.69 4.05 .284 .291 2007-2010 4.18 4.21 .293 .297 BABIPは不安定なため、好成績でもBABIPが.300を大きく下回っていた場合は次年度も同様の成績を維持する事が難しいとされている。逆に成績が悪くてもBABIPが.300を大きく上回っていれば次年度の成績が向上する可能性が高いと予想できる。2008-2009シーズンにおける松坂の様に投球内容自体が変化している場合もあるため、BABIPのみを判断基準にするよりもDIPS等と合わせて見るのが好ましい。
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