ABC_(バンド)とは? わかりやすく解説

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ABC (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/31 18:10 UTC 版)

ABC
2017年
基本情報
出身地 イングランド シェフィールド
ジャンル ニュー・ウェイヴ
シンセポップ
ニューロマンティック
ポップ・ロック
活動期間 1980年 -
レーベル EMI
ポリグラム
公式サイト abcmartinfry.com
メンバー マーティン・フライ
旧メンバー ステファン・シングルトン
マーク・ホワイト
マーク・リックリー
デヴィッド・ロビンソン
デヴィッド・パーマー
フィオナ・ラッセル・パウエル
デヴィッド・ヤリトゥ

ABCエービーシー)は、イギリスバンド1980年代に一世を風靡したニューロマンティック・バンドのひとつ。

歴史

1980年、音楽ジャーナリストのマーティン・フライ(ボーカル)と、ヴァイス・ヴァーサというバンドが合体し結成。フライとマーク・ホワイト(ギター、キーボード)以外のメンバーは流動的である。

1980年代前半、イギリスのニューロマンティック系アーティストがMTVによるビジュアル効果を利用してアメリカのヒットチャートを席巻し、「第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン」と呼ばれる一大ムーブメントを巻き起こした。ABCもその例に漏れず、ダンディかつきらびやかなジゴロ的イメージ戦略でブームに乗り、1982年に英米で「ルック・オブ・ラブ!! (The Look Of Love)」のシングル・ヒットを放った。この曲は日本でもディスコで連日流されるほどの大ヒットとなる。

ファースト・アルバム『ルック・オブ・ラヴ』からは、「涙まだまだ (Tears Are Not Enough)」(全英19位)「Poison Arrow」(全英6位)「ルック・オブ・ラブ!!」(全英4位)「我が心のすべてを (All Of My Heart)」(全英5位)と4曲ものビッグヒットを放ち、デビュー作がいきなり全英アルバムチャート1位となった。そのほか、収録曲の一つであった「Valentine's Day」が、ホンダ1982年発表したスクーターリード」のCMソングに採用され、日本国内のみシングルカットされ発売されている。

1983年セカンド・アルバム『ビューティ・スタッブ』をリリース。ライブ感あふれるエネルギッシュな作品ではあったが、前作とはかけ離れたハードなロック路線に転向したためか、あるいは前作があまりにも売れすぎたためか、セールスは伸び悩んだ。同年、ドラマーのデヴィッド・パーマーがイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の散開ツアーにサポートメンバーとして参加するためABCを脱退。

その後、メンバーチェンジを行い1985年にサード・アルバム『ハウ・トゥ・ビー・ア・ジィリオネアー』をリリース。英国ではかつての勢いを取り戻すには至らなかったが、「ビー・ニア・ミー (Be Near Me)」(全米9位)や、メンバーがアニメキャラになったPV「How To Be A Millionaire」が話題になり、全米で人気を博す。

ABC

1987年、メンバーはマーティン・フライとマーク・ホワイトの2人となり、アルバム『アルファベット・シティ』をリリース。シングル「ホエン・スモーキー・シングス (When Smokey Sings)」が、全英11位/全米5位のビッグヒットとなった。

その後は1989年の『UP (アップ)』、1991年の『アブラカダブラ』とを2枚のアルバムをリリースするが、いずれも商業的には失敗に終わる。翌1992年にホワイトが音楽業を引退したため、ABC自体の活動も一旦停止した。

Martin Fry - The Lexicon Of Love オーケストラツアー 2023

1997年、長い沈黙を破り、マーティン・フライがABC名義で復活。アルバム『スカイスクレイピング』をリリース。

現在もセッション・メンバーを加えながらディナーショー懐メロコンサートなどで音楽活動を続けている。

2004年トレヴァー・ホーンのイベントに元ドラマー、デヴィッド・パーマーを迎えてライブに出演する。このライブの模様は『Produced by Trevor Horn』というDVDにも収録されている。

2008年、元ドラマー、デヴィッド・パーマーを迎えてアルバム『トラフィック』をリリース。

2016年、ファースト・アルバム『ルック・オブ・ラヴ (The Lexicon of Love)』の続編となるアルバム『The Lexicon of Love II』をリリース。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『ルック・オブ・ラヴ』 - The Lexicon of Love (1982年) ※全英1位、全米(ビルボード誌)24位
  • 『ビューティ・スタッブ』 - Beauty Stab (1983年) ※全英12位、全米69位
  • 『ハウ・トゥ・ビー・ア・ジリオネアー』 - How to Be a...Zillionaire! (1985年) ※全英28位、全米30位
  • 『アルファベット・シティ』 - Alphabet City (1987年) ※全英7位、全米48位(2002年末現在、本作が最後のチャートインアルバム)
  • 『UP (アップ)』 - Up (1989年) ※全英58位
  • 『アブラカダブラ』 - Abracadabra (1991年) ※全英50位
  • 『スカイスクレイピング』 - Skyscraping (1997年)
  • 『トラフィック』 - Traffic (2008年)
  • The Lexicon of Love II (2016年) ※全英5位

ライブ・アルバム

  • The Lexicon of Live (1999年)

外部リンク


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