旧暦2033年問題
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旧暦2033年問題(きゅうれき2033ねんもんだい、中国語: 2033年問題)とは、西暦2033年秋から2034年春にかけて、日本の旧暦の月名が(天保暦本来の方法で)うまく決められなくなる問題のこと。陰暦2033年問題、2033年旧暦閏月問題ともいう。1844年(天保15年)に天保暦が制定されて以来、このような不都合が生じるのは、2033年秋 - 2034年春が最初である。
注釈
- ^ これは秋分・霜降・小雪はいずれも朔と同一日であるが(ただし時刻は朔の前)、冬至は直後の朔と日をまたいでしまう(冬至:12/21 22:45、朔:12/22 3:46)ことで、秋分・霜降・小雪は各々直後の朔で始まる暦月に属するのに対し、冬至は直後の朔で始まる暦月には属せず直前の(小雪が属することになった)暦月に属してしまうためである。秋分〜朔は21時間、霜降〜朔は6時間、小雪〜朔は1.5時間、冬至〜朔は5時間であるが、間で日をまたぐのは冬至〜朔の間である。この後、小寒で再び朔と同一日になるが(小寒〜朔は9.5時間)、次の雨水で再び日をまたいで雨水が朔の前日になり(雨水〜朔は9時間)、次の春分で再び朔と同一日になる(この時は中気である春分の方が朔の3時間後になる)。それ以降は、中気の方が遅れていくので問題は発生しない。
出典
- ^ 新法暦書続録 巻四「・・・二至二分必各在其本月・・・」
- ^ 湯浅吉美「2033年の旧暦問題について」『埼玉学園大学紀要. 人間学部篇』第14巻、埼玉学園大学、2014年12月、141-148頁、CRID 1050282812975008384、ISSN 13470515、NAID 120005768689。
- ^ 平山清次「二 太陰暦」『暦法及時法 増補版』恒星社、1938年8月25日、pp. 45f頁。初出『日本百科大辞典』
- ^ a b suchowan's Home Page 天保暦置閏法の謎
- ^ 暦計算室のトピックス「旧暦2033年問題について」
- ^ 暦Wiki/太陰太陽暦/2033年問題 - 国立天文台暦計算室
- ^ 活動報告 | 一般社団法人日本カレンダー暦文化振興協会
- ^ 2033年旧暦閏月問題の見解 | 一般社団法人日本カレンダー暦文化振興協会
- ^ 暦法は地球を廻るか? 須賀隆 p5 -
- ^ こよみのページ 暦と天文の雑学 旧暦の話
- 1 旧暦2033年問題とは
- 2 旧暦2033年問題の概要
- 3 解決法
- 4 現状とこれから
- 5 他国の状況
- 6 脚注
- 2033年問題のページへのリンク