十日夜とは? わかりやすく解説

とおか‐や〔とをか‐〕【十日夜】

読み方:とおかや

とおかんや


とおかん‐や〔とをかん‐〕【十日夜】

読み方:とおかんや

陰暦10月10日の夕。東日本で、稲刈り終わって田の神が山へ帰っていくのを送る行事をする。西日本の亥(い)の子の祝と同じ趣旨のもので、収穫祭一種といわれるとおかや。《 冬》「—星殖(ふ)え子ら鉄砲火」


十日夜

読み方:トウカンヤ(toukanya)

旧暦10月10日行われる刈上げ行事


とおかんや 【十日夜】


十日夜

読み方:トオカンヤ(tookanya)

陰暦十月十日田の神が山へ帰るのを祭る東日本風習

季節

分類 人事


十日夜

読み方:トウカンヤ(toukanya)

作者 武内利栄

初出 昭和31年

ジャンル 小説


十日夜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/15 16:23 UTC 版)

十日夜(とおかんや、とおかや)とは、旧暦10月10日の夜に行われる年中行事である。

概要

旧暦10月10日に行われる収穫祭であり、北関東を中心に甲信越から東北地方南部にかけて広く分布し、西日本の刈上げ行事である亥の子と対応している[1]。「案山子上げ」「案山子の年取り」「大根の年取り」「大根の年越し」などとも言う[1]

十日夜では、稲の収穫を感謝し翌年の豊穣を祈って、田の神に餅・ぼた餅が献じられるほか、稲刈り後のを束ねて藁づとや藁鉄砲を作り、子供達が地面を叩きながら唱えごとをする行事が行われる[2][1]。地面の神を励ますためとも、作物にいたずらをするモグラを追い払うためとも言われる[2]。唱えごとにはバリエーションがあり、埼玉県では「トーカンヤ、トーカンヤ、朝そばきりに昼団子、ヨーメシ食ったらひっぱたけ」「トーカンヤ、トーカンヤ、十日のぼた餅生でもいいから十食いたい」などのバリエーションが存在する[1]

長野県では、田んぼを見守ってくれた案山子を田の神に見立てて、田から内庭に移して供え物をする「案山子上げ」が行われる[1]。また、「十日夜は大根畑に入ってはいけない。畑へ入って大根の割れる音を聞くと死ぬ」という伝承を持つ地域がある一方で、埼玉県ではわら鉄砲で大根畑を叩いて「音に驚いた大根が抜け出してくる」「音を聞いた大根が背伸びをして大きくなる」という伝承を持つ地域もある[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f 十日夜とは? 〜農と暦の豆知識〜”. マイナビ農業-就農、農業ニュースなどが集まる農業情報総合サイト. 2021年11月22日閲覧。
  2. ^ a b 片品村の晩秋の伝統行事『十日夜』”. かたしないろ|片品村観光協会公式サイト. 2021年11月22日閲覧。

参考文献

  • 柳田國男 著『年中行事』、十日夜の藁鐵砲、日東出版社、1949年
  • 谷口貢、 鈴木明子 編『民俗文化の探究 : 倉石忠彦先生古稀記念論文集』、三輪京子著、「十日夜のワラデッポウの唱え言葉」、岩田書院、2010年、ISBN 978-4-87294-614-7

関連項目


十日夜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 01:27 UTC 版)

田の神」の記事における「十日夜」の解説

関東西部から甲信越にかけての旧暦10月10日刈上げ行事を十日夜(とおかんや)という。子どもたち束で地面ついてまわったり、カリアゲモチ神棚あげたりする。鉄砲地面打ちあるくのはモグラムジナを防ぐ呪術考えられる長野県では、10月10日カカシを田からもってきて庭先立て、臼とをおいて餅を供えるかかしあげ行事おこなわれる。その餅を焼く火はカカシの笠をこわして焚き付けするところもあり、供え餅背負ってカカシ昇天お供するという伝承の残る地域がある。また、大根の年取りという行事をおこなうところもある。

※この「十日夜」の解説は、「田の神」の解説の一部です。
「十日夜」を含む「田の神」の記事については、「田の神」の概要を参照ください。

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