2020年アメリカ合衆国大統領選挙と退任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 15:54 UTC 版)
「マイク・ペンス」の記事における「2020年アメリカ合衆国大統領選挙と退任」の解説
高官の離職率が65パーセントと歴代ワーストの政権で4年間勤め上げ、2020年アメリカ合衆国大統領選挙にも副大統領候補として出馬した。トランプ大統領とともに落選し、「選挙は盗まれた」というトランプの主張には当初沈黙していた。しかし、12月15日に大統領が上院議長でもあるペンスに対して正副大統領候補のジョー・バイデンとカマラ・ハリスの勝利を認めないよう求めたが、ペンスは2021年1月6日の声明で一方的に選挙結果の認定を阻止する権限は憲法に無いとしてこれを拒否した。トランプはペンスをTwitterや演説で批判し、これに呼応したトランプの支持者は「ペンスはどこだ」「ペンスを吊るせ」と唱和して議会に乱入し、襲撃者の一人であるQアノンのジェイク・アンジェリは「時間の問題だ。正義は下される」と書かれたメモを議長席のペンスの机の上に残した。また、トランプ支持者のL・リン・ウッドはParlerでペンスの処刑を呼びかけ、「銃殺隊を準備しなさい。ペンスが最初に行く」と投稿したが、その後、削除された。 ワシントン・ポストなどによればペンスは州兵の動員などを指揮して暴徒を鎮圧したとされ、上院に戻った際は「今日は連邦議会議事堂に残る暗黒の日であった ... 今日我々の連邦議会に大混乱をもたらした人たちへ告ぐ、あなたがたは負けたのだ、暴力は決して勝つことはなく自由が勝つ。そしてここはまだ市民たちの議事堂なのである」と襲撃を非難した。 1月12日、下院はペンスが憲法修正第25条を発動してトランプ解任に動くよう促す決議案を可決した。ペンスは採決前に修正第25条を懲罰的な意味合いで行使することは不適切と反対し、ナンシー・ペロシ下院議長への書簡で「トランプ大統領の任期が残り8日となった今、そのような行動が国益や憲法に即していると思わない」と修正第25条適用への反対を表明し、「ジョー・バイデン次期大統領の就任式に向けて共に歩むことで対立を減らし、我々の国を統一しようではないか」と述べた。前日11日には議事堂襲撃事件後初めてトランプと会談して任期満了まで職責を果たすことで一致していたとされる。 1月19日、退任を翌日に控えてツイッターにお別れの投稿をした際はトランプ大統領への言葉やトランプ大統領とのツーショット写真は無かった。 1月20日、ペンスはトランプの大統領退任式を欠席し、バイデンの大統領就任式には出席した。バイデンの就任宣誓が終わって議事堂を去る際は後任の副大統領となるカマラ・ハリスが見送った。
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