2020年アメリカ合衆国大統領選の結果を覆す試み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 03:10 UTC 版)
「ロン・ワトキンス」の記事における「2020年アメリカ合衆国大統領選の結果を覆す試み」の解説
「2020年アメリカ合衆国大統領選挙の結果を覆そうとする試み(英語版)」も参照 米大統領選挙の開票日である2020年11月3日、ロンは8kunの管理人を辞任した。この日を境に「Q」は5件しか投稿を行っていない。それと入れ替わるようにロンは公の場での発言を活発化させていく。 ロンは、トランプの敗北確定後、Twitterアカウント(@CodeMonkeyZ)で投票機メーカーのドミニオン社についての陰謀論を広め、大きな支持を得た。その後、ロンは、選挙結果への異議申し立てに関与したトランプ陣営の弁護士で陰謀論者のシドニー・パウエルが提起した訴訟において、不正選挙の専門家として宣誓供述書の証人に指名された。11月には、親トランプ派のニュース専門局「OANN」でドミニオンについて何度もインタビューを受け、「大規模システムの技術アナリスト」として紹介される。この中でロンは「選挙全体が不法であると考えるべきだ」と訴えた。11月には、ロンのTwitterのフォロワー数が、ほぼ2倍の40万人となり、1月上旬までに58万人のフォロワーを獲得した。トランプは選挙日から2021年1月6日までの間に、ロンの投稿を5回リツイートし、米ニュース誌『フォーリン・ポリシー』は、ロンを「トランプの選挙後のメッセージにとって不可欠な一部」と説明した。 この間、ドキュメンタリー映画監督のカレン・ホーバックは、ワトキンス親子と8chan開設者のフレドリック・ブレンナンに3年間にわたり密着し、Qアノンの起源と8chanの関連性を調査した。その調査を元に制作されたHBOのドキュメンタリー番組『Q: Into the Storm』の最終回で、ホーバックは、ロンとの最後の会話を紹介している。ロンは、カメラに向かって次のように述べている。 私はこの約10年間、毎日、匿名でこのような調査を行ってきました。現在では公にしていますが、それが唯一の違いです。基本的には(Qの投稿期間にあたる)3年間の諜報活動の訓練で、一般人に諜報活動のやり方を教えていました。これは基本的に私が以前、匿名でやっていたことなのですが、「Q」として行っていた訳ではありません。 そして彼は、「Qとして行っていた訳ではありません。約束します。なぜなら、私はQではないし、Qであったこともないからです」と訂正した。ホーバックは、これをロンの不用意な告白とみなし、このインタビューとその他の調査から「ロン・ワトキンスがQである」と結論づけた。ロンは、シリーズ初放送の少し前に「Q」であることを再び否定した。 2021年1月6日に合衆国議会議事堂の襲撃が発生した後、Twitterは「Qアノンコンテンツの共有を目的としている」アカウントを摘発した。ロンのアカウントは、1月8日にシドニー・パウエルとマイケル・フリンのアカウントと共にTwitterによって永久凍結された。 2021年1月20日にバイデンの大統領就任式が行われると、ロンはTelegram上で新しい大統領が就任したことを認めた。彼は12万人の支持者に対し、自分たちは全力を尽くしたと述べ、過去数年間で出来た友人との思い出を忘れずに、元の暮らしに戻るように呼び掛けた。
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