2019年の運航停止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 13:49 UTC 版)
「ファーイースタン航空」の記事における「2019年の運航停止」の解説
2019年12月12日、資金繰りの悪化を理由に、翌13日より全便を運航停止することを明らかにし、時事通信は遠東航空が事実上の経営破綻に至ったと報じた。 運航停止に至ったいきさつについて、NHKが報じたところによると、遠東航空は長年にわたって経営難の状態にあり、会社のトップが個人資産を投じて運営してきたものの、12月11日になって、銀行への返済が滞り、会社側から航空当局に対して経営の継続が難しく、運行を一時停止するとの説明がなされたという。また、遠東航空によると、会社のトップが行方不明となっており、遺書のようなメモが残されていたということで、所在の確認を急いでいるという。 13日、張綱維董事長(会長)は記者会見を開き、アフターサービス人員を除いた従業員およそ1000人を13日付で解雇すると通知したと報じられたことについて、職員は解雇しないとして報道の内容を否定し、会社の営業は継続する方針であると説明した。また、航空券を購入済みの乗客には、払い戻す方針である。その後、運転資金を確保し、会社を再建する方針を決めたものの、当面は国内路線の再建に注力するため、新潟ー台北線を含む国際線の運航は引き続き見合わせることになった。また、Peach Aviationをはじめ同社が受託しているグランドハンドリング業務については、1カ月以内に新会社を設立し、引き続きサービス提供をしていくことになった。 2020年1月31日、交通部は予告なしで運航停止を禁じた民航法の規定に違反したとして、300万台湾ドルの罰金を科し、運航許可を取り消した。 2019年12月時点の日本向け路線は新潟空港への定期便、福島空港と秋田空港へ週2便のチャーター便が運航されていた。 台湾で航空会社の運航停止は、2016年のトランスアジア航空と同社傘下のLCCのVエア以来となる。同社の突然の運航停止で、マンダリン航空とユニー航空は、同社が運航していた路線に臨時便を出したり、機材を大型化するなどの対応をしている。
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