2017年韓国大統領選挙出馬
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「安哲秀」の記事における「2017年韓国大統領選挙出馬」の解説
2017年3月19日、崔順実ゲート事件を起因とした疑惑による弾劾で朴槿恵が大統領を罷免された事によって5月に繰り下げて行われる事になった大統領選挙への出馬を公式に宣言した。全羅道を皮切りに行われた国民の党の予備選では他候補に大きく差をつけて連勝を重ね、3月30日に行われた第4選で七割以上の得票を得て圧勝、累計得票率が66%以上となり、事実上の予備選勝利を固める事になった。また支持率も上昇し、30日の予備選直後の世論調査では最有力候補である共に民主党の文在寅に次ぐ、2位となった。 4月4日に行われた最後の予備選挙も含めた計7回の投票の結果、総得票数で75%を獲得して国民の党の正式な大統領候補に選出された。立候補に際し議員を辞職 プログラマー出身でベンチャー企業を大企業に成長させたという経歴を生かし、政府が支援して民間と企業が主導する「第4次産業革命」を掲げた。そのためには教育が重要として教育部を廃止して国家教育委員会で長期教育政策を行うこと、学制改編、老人になるまで国家が教育に責任を持つ生涯学習などを訴えた。科学技術開発の支援も訴えた。また中小企業でも実力があれば大企業と戦って勝てる公正な市場競争が必要として公正取引委員会の改革を訴えた。また出馬前はTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)に反対の意思を示していたが、出馬後は容認に転じた。テレビ討論ではその件ついて正義党候補沈相奵から追及された 立候補直後に行われた世論調査では保守層や中道層からも支持を得て支持率を大幅に伸ばし、共に民主党の大統領候補に選出された文在寅に対し誤差範囲内にまで迫る勢いを示した。また一部の世論調査では文在寅を抜いて初めて1位を記録する結果も出た。 しかしテレビ討論が振るわなかったことなどにより、その後支持率は低下していった。文在寅に引き離されるとともに自由韓国党候補洪準杓にも迫られた。 5月9日の投票と翌10日にかけての開票の結果、安の票は699万8342票(同21・41%)にとどまり、1342万3800票(得票率41.08%)を獲得した文在寅、785万2849票(得票率24.03%)を獲得した洪準杓に次ぐ三位に終わった。前年の国会議員選挙では国民の党が共に民主党に圧勝した全羅道(光州市・全羅北道・全羅南道)でも文在寅に大きく引き離されて大敗した。特別市・広域市・道のみならず、市・郡・区単位でも安が1位となった自治体は全国で1つも無かった。安は「国民の選択を謙虚に受け入れたい。変化の熱望に応えるには力があまりに足りなかった。大韓民国が新たな大統領と共に未来に踏み出すことを望む。支持してくださった国民の皆さん、党員、党職者の皆さんにも感謝申し上げる」という敗戦の弁を述べた。
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