2010年–2011年:『Queen of Clubs Trilogy』
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「ナディア・アリ」の記事における「2010年–2011年:『Queen of Clubs Trilogy』」の解説
アリの2010年の最初のリリースは、ドイツのプロデューサーであるシラー(英語版)と組んだ「Try」で、彼のアルバム『Atemlos』のリード・シングルとなり、そのミュージック・ビデオは2010年2月に YouTube で公開された。2010年4月にアリは、『Embers』からの4枚目のシングルとなる「Fantasy」をリリースした。この曲はアリの Facebook で行なわれたファン投票でシングルに選ばれた。ミュージック・ビデオにはモーガン・ペイジ(英語版)によるリミックスが使われ、アリの次のプロジェクト『Queen of Clubs Trilogy: The Best of Nadia Ali Remixed』(クラブの女王三部作)の前振りという形になっている。三部作はそれぞれ『Ruby Edition』(2010年8月)、『Onyx Edition』(2010年10月)、『Diamond Edition』(2010年12月)としてリリースされた。これはアーミン・ヴァン・ビューレン、ガレス・エメリ(英語版)、アヴィーチーなどの著名な DJ やプロデューサーらとコレボレーションし、リミックスされたものである。 MTV は、アリの10年にわたるキャリアを以って、彼女は EDM の「不動の女帝」の一人であり、「クラブの女王三部作」は「実にふさわしいタイトル」と評した。彼女はダンスミュージックの「決定的」で「手堅い」ボーカルとして著名であり、その分野に「恵みをもたらし」「活を入れた」と言われている。アリは様々な DJ やプロデューサーからコラボレーションを持ちかけられる存在になっている。男性アーティストと DJ が主役でボーカリストが脇役に過ぎなかったジャンルにおいて名声を得たことで、彼女は評価されている。この事についてアリ自身は、DJ と対等の立場に立つことであり諸刃の剣だと述べている。2010年12月、モーガン・ペイジのリミックスによる「Fantasy」がグラミー賞の Best Remixed Recording, Non-Classical 部門にノミネートされたことで、彼女は初めてグラミー賞候補になった。 トリスタン・ガーナ、ガレス・エメリ、アヴィーチーのリミックスで「クラブの女王三部作」に収められた、iiO での初シングル「Rapture」は、シングルとして再リリースされた。このリミックスのために作られた新しいミュージック・ビデオは、「クラブの女王」というテーマに基づいて撮影され、2011年1月24日に公開された。この曲はルーマニアのヒットチャート「ロマニアン・トップ100」で3位に入り、欧州の他の国々でもチャートインした。 2010年を通して、DJ やプロデューサーらとアリとのコラボレーション作品がリリースされた。例として、複数のコンピレーション・アルバムに収められたドレズデン・アンド・ジョンストンとのコラボレーション「That Day」のリミックス、スイスのデュオのクリス・リースとコラボレーションし7月13日にリリースされた「The Notice」がある。また、アーミン・ヴァン・ビューレンがその4枚目のアルバム『Mirage』に収めた曲「Feels So Good」にもアリは参加している。それはアルバムからの5枚目のシングルとしてリリースされ、第27回 International Dance Music Awards で Best Trance Track に投票で選ばれた。 2011年にアリは複数の DJ やプロデューサーとのコレボレーション作品のリリースを発表した。まず、デュオのサルタン&ネド・シェパドとコレボレーションした「Call My Name」で、ハーレム・レコードから2月9日にリリースされた。この曲はクラブで好評を得て、ビルボードの Hot Dance Club Play Chart で5位になった。スターキラーズ(英語版)、アレックス・ケンジとコラボレーションした「Pressure」は2月15日にスピニン・レコードからリリースされた。アレッソがリミックスした「Pressure」はクラブやフェスティバルの定番曲となり、アーミン・ヴァン・ビューレン、ティエスト、スウェディッシュハウスマフィア、カルヴィン・ハリスなどの有名 DJ から支持され、第27回 International Dance Music Awards で Best Progressive House Track に投票で選ばれた。 4月に、アリをボーカルとした iiO のスタジオアルバム『Exit 110』がリリースされた。5月23日にアレックス・セイズとコラボレーションした「Free To Go」が Zouk Recordings からリリースされた。アリはサンダー・ヴァン・ドーンの2枚目のスタジオ・アルバム『Eleve11』の「Rolling the Dice」で、ヴァン・ドーン、シドニ・サムスンと共演した。次いでドイツのデュオのスペンサー&ヒルとコラボレーションした「Believe It」を10月3日に Wall Recordings からリリースした。そしてスターキラーズと再びコラボレーションしたシングル「Keep It Coming」を12月26日にスピニン・レコードからリリースした。
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