2巻からの登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 01:42 UTC 版)
「バーティミアス」の記事における「2巻からの登場人物」の解説
クェンティン・メイクピース 1巻にも名前だけは登場する。首相と親しい劇作家でその仕事柄様々な面に情報網を持っている。ナサニエルに情報提供を行ったことで親しくなり、ナサニエルにとっては唯一といっても過言ではない友人となる。しかし、その裏の顔は非常に野心的な人物で、1巻、2巻における事件の真の黒幕であり、様々な人物を駒として陰から操っていた。 3巻で自らの劇に閣僚たちを招き入れ、そこで起こしたクーデターによって首相も含めた閣僚全員を拘束することに成功する。しかしそれだけでは飽き足らず、妖霊の力を自ら手に入れるために仲間たちとともに妖霊を自分の体の中に取り込むことを試み、ヌーダを召喚すると自らの体へとヌーダを封じ込める。 彼はホプキンスが成功したため安全だと考えていたが、実際にはそれはフェイキアールの罠であり、取り込むはずのヌーダに逆に乗っ取られ殺された。 ヘンリー・デュバール 警察庁長官で自身もオオカミに変身できる。ウィットウェルのライバルであり、彼女の弟子であるナサニエルに対しても良い感情を抱いておらず、ことあるごとに彼らを追い落とそうと画策。ゴーレム事件の責任をすべてウィットウェルとナサニエルにかぶせ、治安省の権限を手に入れることに成功する。 しかし実はゴーレムの主人の正体であり、2巻における騒動の犯人。その目的はゴーレムによって治安不安を引き起こすことで警察の権限を強力なものにし、ゆくゆくは自らが首相になるというものであった。正体が暴かれた後は拘束され、尋問を受けることとなり、そこで自分にゴーレムについて教えたのはホプキンスという人物だったと供述する。その直後、逃げようとして狼に変身してドアを突き破り、そのまま5階から転落して死亡した。 ジェーン・ファーラー デュバールの弟子。ナサニエルとはライバル同士。首相のお気に入りである。2巻では魅惑の魔法によってナサニエルから情報を聞き出すなどしていたが、彼女がデュバールの犯罪について知っていたという証拠がなかったためとがめられることはなかった。3巻ではデュバールの後をついで警察の代表として閣僚入りし、ナサニエルとはライバル同士ながらも良き同僚として接している。メイクピースによるクーデターによって拘束されるも妖霊の乗っ取りからは逃れる。しかし、同じように難を逃れた魔術師と居合わせたキティとその方針を話し合う際に対立し、自らの権力を笠に着て他人を見下す高圧的な本性をあらわにする。結局他の魔術師たちの同意をほとんど得られないまま警官たちを率いてロンドンの町に繰り出していったが、そのまま消息不明となった。作中での描写はないが、おそらくヌーダ達と戦い、敗れてしまったものと思われる。 ジュリアス・タロー 国家保安庁長官で、ナサニエルの上司。過去の魔術の失敗によって皮膚の色が異常に黄色い。一般人を見下し、部下に自らの失態を押し付けるなど典型的な俗物魔術師。かつてキティとヤコブを攻撃した張本人であり、彼との事件がきっかけでキティはレジスタンスに加わることになった。レジスタンスの事件で失態が続き、その汚名を取り返すべく強力な妖霊を召喚しようとするが、印刷業を営むヤコブの家族が復讐のためにタローに間違った印刷の本を渡していたため召喚に失敗、召喚した妖霊に食べられてしまった。
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